最終的な形 (31) には、ガンマ関数は含まれるものの、 あとは と三角関数と有理数と整数の 乗だけなので、 [1] の の場合の対数が現れる式とは かなり違うように見える。 実際に としたときに、 の極限が [1] で得られたものになるのかどうかをここで見ておく。
まず、(31) には や
が
含まれているので、
の偶・奇によって極限の特異性がそこに現れる。すなわち、
が奇数なら
だから が偶数であれば sec の部分が発散し、
が偶数なら、
だから が奇数であれば cosec の部分が発散する。
逆に特異性が現れないのは、 が偶数のときということになる。
とすると、
が奇数の場合は、
問題は、 が奇数の場合であるが、
この場合は、[1] の (26), (32) により
で
あることがわかる。それにより の sec, cosec の特異性が解消
されることになる。
が奇数で が偶数 () の場合は、(31)、
およびロピタルの定理により、
同様に、 が偶数で が奇数の場合も、(31)、
およびロピタルの定理により、
竹野茂治@新潟工科大学