が整数の場合、 の のオーダーは であるから、 の近くで リーマン広義積分の意味で積分できるためには、 が必要かつ十分である。
一方、
の方は、 であれば
の場合、 のときは前に述べたようにリーマン広義積分が存在して、 となることが知られているが、 その証明は易しくはない。例えば、 [7] IV 章 11 の章末問題にあるリーマン・ルベーグの定理を 使う方法、 [7] IV 章 14 の例 3 の 2 変数関数の微分と積分の順序交換を 利用する方法、 [8] IX 章 2 の例 5 の複素積分の留数の定理を 利用する方法などがある。
さらに、 で が奇数の場合も のリーマン広義積分は 有限値となるが、 で が偶数の場合は リーマン広義積分は無限大に発散する。 ここでは、
を先に示しておく。整数 に対して、 では なので、
結局、広義積分 が有限値となるのは、
竹野茂治@新潟工科大学