この を 軸の負の方向から見れば、 前に述べたように半円になっている (図 3) が、 その半円の面積と の面積 (図 2) は当然異なる。
それは、 付近は を正面から見ているから、 その辺りの面積は半円と ではほぼ変わらないが、 から離れると の斜めの面を 平面に投影して 見ていることになるため、面積はだいぶ小さくなるからである。 その元の の面と投影面でどれくらい面積が違うかを考えてみる。
今、 を非常に小さい値として、 平面の投影面上での の 幅の 円の一部分 と、それに対する投影前の 円柱側面 での面積 を考える (図 5)。
投影面での の円周上の点を Q() () とし、 その中心角を とすれば、
この場合、 の面は、ほぼ中心角 の半径に垂直であり、 よって、その横幅 と の比は、ほぼ と なる (図 6 の右の図)。
よって の面積と同じ面積を への投影面に作ると、 どの でも高さが 1 の長方形になるので (図 7)、 全体として の面積 は底辺が 2、高さ 1 の長方形の面積に等しく、 よって となることがわかる。
竹野茂治@新潟工科大学