7 最後に

今回、「レーダーチャートの面積」を考えることは良くないこと、 およびそれと関連して有限数列の隣接積和の値を最大、最小にする 数列の並びかえの話を紹介した。

後半の隣接積和の最大最小問題については、 解の並びがどうなるかはなんとなく想像できても、 それが確かに最大、最小を与えることをちゃんと証明するのは 少し面倒である。 有限の組み合わせ的な話にはそういう問題がよくあるような気がする。

また、定理 2, 4 については、 前半で紹介した「レーダーチャートの面積」に関する悪用 (?) 以外には、 今のところ残念ながらその応用例を思いつかない。 何かいい使い道があれば、是非教えていただきたい。

竹野茂治@新潟工科大学
2017年2月9日