3 積分の変換
での反転 によって、 は
(3)
となるので、この置換により積分
は、
が成立する。
よって、
となり、 乗の積分値 のみを考えればよいことになる。
の値も容易には求まらないが、部分積分すると、
となる。
では、
では、
なので、いずれの極限でも
(5)
が成り立つことがわかる。よって、 を
(6)
とすると、
(4),(5) より
(7)
となる。
この は、偶関数で、 では正であり、
より では とすれば連続となり、
、 となるが、
付近、 付近でも可積分となることは容易にわかる。
さらに、 の反転で、
となり、 の (3) と同じ性質を持つので、
に対しても
が成立する。
さらにもう一つ別な置換も紹介する。
での の積分で と置換すると ,
となり、
は に対応し、
(8)
となるので、
(9)
となる。
つまり、この置換でも部分積分と同じ結果 (7) が得られる。
竹野茂治@新潟工科大学
2022-11-14