2 被積分関数の性質
本稿では、(1) の被積分関数を とする。
(2)
これは、 以外で定義される関数だが、ロピタルの定理により
となるので、 と定義すれば、 でも連続になる。
また、
より は偶関数なので、
主な性質に関しては のみを考えればよい。
では
では
なので、
では となる。
また、
では、
となり、
では、
となる。
つまり、(1) の は、
と の 2 箇所に関して広義積分になっていることがわかる。
ただしそのオーダーを考えると、
に関しては、
なので、 の付近では可積分、
に関しては、
なので、 付近でも可積分となり、
よって (1) は有限な値に収束することがわかる。
竹野茂治@新潟工科大学
2022-11-14