(2)
f(x, n) = (n>0) ? f(x, n-1) + 2*cos((n-1)*pi)*sin(2*n*x) : 0のようにして定義でき、また gnuplot version 4.6 以降で導入された sum を使えばより自然に
f(x, n) = sum [i=1:n] 2*cos((i-1)*pi)*sin(2*i*x)と定義できる。なお、上はいずれも を で 代用している。
の最大値 (最小値) は、 を大きくするとそれに伴いかなり大きく (小さく) なっていくのであるが、縦軸の範囲を固定して その様子を示している。
グラフを見てわかる通り、形式的フーリエ級数の部分和は、 が増えると振動が激しくなるだけで 振動の幅はあまり変わらず、 には普通の意味では近づいていかない。 それは、 が、そのフーリエ級数が普通の意味で収束 (各点収束や 収束) するための条件を満たさないからであるが、 この様子は元の質問者が指摘している通りである。
また、これも質問者が指摘していることであるが、 このような細かい振動の平均値のあたりに のグラフがあるように 見えるが、こういう振動は普通の意味では収束しなくても、 弱収束の位相では収束する可能性があるので、 回答者の述べている通り、確かに超関数の意味では収束しているかもしれない。
竹野茂治@新潟工科大学