2 設定
まず問題を以下のように設定する。
平面上の
(, ) と 原点
を
通る曲線 () に沿って O に向かって玉を初速度 0 で
滑らす (またはころがす) とき、
AO 間のどの場所からスタートしても O に至る時間が変わらないような
関数 を求めよ (図 1)。
問題の設定より、明らかに
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(1) |
である必要があることに注意する。よって、 は増加関数となる。
[1] で見たように、この曲線上の任意の点
() から初速 0 で
スタートした玉がすべって O に至るまでの時間 は、
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(2) |
で与えられる ( は重力加速度)。
ころがる場合も、半径が十分に小さいと考えれば
この定数倍となるだけだから、
結局 (2) が によらずに一定になるような を
求めればいいことになる。
が に関して一定であることから、
であり、通常はこの式から の微分方程式 (または積分方程式) を
導くのだが、(2) の被積分関数は で特異性を持つので、
(2) は単純には微分できない。
よって別の方法を考える。
竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月22日