が 次元密度関数、 は が 上可積分、すなわち
を満たし、かつすべての に対し であるとする。また、 の分布関数 の導関数を () とする。このとき、 は 上可積分、すなわち
で、 が成り立つ。
証明
正数 を任意に取る。また、 に対して
とする。 の範囲を 幅の区間 () に分けると、 に対して が成り立つので (両辺は 幅の階段関数)、 より、 この左辺を 倍して で積分したものを , 右辺を 倍して で積分したものを とすると となる。 の積分を分けて変形すると、に対しても同様に、
となるので、よって、(46),(50) より (40) が、 (47), (51) より (41) が得られる。
なお、この証明と同じ手法により、任意の に対して
が成り立つこともわかる。竹野茂治@新潟工科大学