4 節と同様に、最後にその事象が起きたところを時刻 0 として 考える。 時刻 0 から 1 回目の事象が起こるまでの時間を 、 回目の事象から 回目の事象までの 時間を とする ()。
このとき、例えば 1 時間以内に 2 回の事象が収まる 確率 は、 1 時間以内に起こる回数 で見ると に対応する ( ではない)。よって、一般に、
となる。この左辺は、前節例 7 より独立な指数分布の和である ガンマ分布 に従うので、 その密度関数 の 1 までの積分で表される。
この右辺を と書くことにする ()。同様にして、よって、指数分布 を時間間隔とする独立な事象の 1 時間の 回数の分布はポアソン分布 であることが示された。
竹野茂治@新潟工科大学