アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、今回は好意的な意見に対する回答は作成していません。
アンケート問題のページに戻る講義の内容は、例年の単位取得状況から見て、 多くの学生はさほど難しいとは感じていないのではないかと思いますし、 今年は昨年より問題を講義中にたくさんやっているので 必ずしも難しいことをやってはいないと思います。 つまり、これで普通、あるいは例年よりやや易しい、という位です。
難しいと感じるのは自分に足りない部分があるからではないでしょうか。 あるいは、難しいと感じて、それに対して予習や復習をしたでしょうか。 何もせずに難しい、というのは簡単です。 「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は、講義だけ聞いてそれで理解できるようなものではありません。 そして大学の講義は、講義以外に倍の勉強をしてそれで単位と計算されています。 そこまでできなくても、講義の部分を復習しながら例題を追って、 宿題をこなしていけばさほど難しいものでもないと思います。
大学の講義は確かに難しいかもしれません。 しかし、逆に考えれば難しいからわざわざ勉強する価値があるのではないでしょうか。 難しくなければ大学に来なくても勉強できるでしょう。 その難しいものをクリアして、それを身につけ、 自分を少しずつパワーアップさせて行くんだと考えたらどうでしょうか。 そうすればむしろ難しい講義ほど必要だ、と考えることも出来るでしょう。
なお、基礎数理 III もクラス分けを、と言う意見もありましたが、
今使っている教科書は、工学部では標準的、あるいはやや易しい方の
教科書だと思いますので、必ずしも難しくはないと思います。
むしろ、この教科書に入るまでの部分に足りない部分がある、
ということが原因ではないかと思います。
高校の数学で習っていない部分がある、という人は
それを自分で補う必要があります。
(09/03 2002)
前半は高校までに履修したかもしれない範囲でしたが、
後半は大学で初めて勉強する内容が多かったと思いますから、
それは自然な意見だと思います。
ただ、深い内容までは講義しておらず、
実は難しいことはあまりやっていません。
だから、講義でやった程度ならば少し復習すればすぐに理解できると思います。
(09/03 2002)
板書が早い、多いというのはいつも出る意見ですが、 逆に「板書を丁寧に書いてくれるおかげで、 後で教科書とノートを見ればよくわかるのでよい」という意見もあります。 要は講義の使い方だろうと思います。
私も最近進度がとても早い講義を受けたのですが、 それはテキストを見ながら自分で予習、復習することで補えます。 講義中に全てを理解し頭に入れることは無理なので、
なお、現在の進度は通常のスピード、あるいは例年のスピードより遅くしています。
板書の早さや板書量も例年よりは遅く、少なくしています。
つまり、今までの学生はもっと早い、もっと多いような講義について来ているので
皆さん方が現在のペースについてこれない、という理由はありません。
こんなもんだと思ってついて来てください。
(09/03 2002)
基礎数理 III は基礎数理 I, II と違って出席を科していませんし、 欠席が多くてもそれで単位を落すことはしていません (基礎数理 I は違います)。 このことに関して、小テストのときも同意見が出ていましたが、今回は、
講義に出ていない人がノートをコピーさせてと借りに来るが、 真面目に講義に出ている人が講義をサボっている人の役に立つのはおかしいという意見が書いてありました。 そう感じるのなら、ノートを貸さなければいいのでは ? ノートを貸してその人の役に立つのはあなたですし、 私はそのような場合貸して上げろとか貸してはいけない、 などと言ったことはありません。
以下は個人的な意見ですが、 大学の講義は、本来講義の内容を理解できているか否かを評価すべきで、 真面目に出席しているかどうかが評価の基準ではないと考えています。 大学は実力を身につけるところであって、内申書のようなものはありません。 学問は何のためにするのかを、もう少し考えてみてください。 試験のために勉強するのですか ? 評価のために勉強するのですか ?
真面目に出席しても点数が取れなければ不合格ですし、 講義に出なくても点数が取れるなら合格となるでしょう。 講義は講義を聞きたい人が出てくればいいのだと思っています。 出席を取って、講義を聞きたくない人まで来るようにするのは、 講義に聞きに来ている人も、講義を行なっている人も迷惑になるでしょう。 それが本来の大学の講義の姿だろうと思います。 よって選択科目は出席を取りません。
講義環境も、道徳的な観念よりも、勉強できる環境を優先しています。 例えば、講義中に私語をするものに対しては、
「学生というものは、真面目に講義に出て、静かに座って聞かなければならない」 と考えて、静かにしなさい、と注意するのではなく、
「私語をするものは講義を聞くもの、講義をするものの邪魔である」から 講義室から出て行けと言っていますし、講義中に寝ているものは、 それが講義の邪魔にならないならいっこうに構いません。
ただし、必修科目である基礎数理 I と基礎数理 II は話は別です。
こちらは、出席を取って、出席数が講義実施回数の 2/3 以上なければ
即不合格とします。
(09/03 2002)
実質的に講義に出席しているのは 70 ~ 80 名程でしたから、 決して狭いという程ではなかったと思います。 実際、情報電子の必修科目などではあの教室で 100 名近い学生の講義を 行なうこともあります。 1 年次の基礎数理 I, II がクラス分けをしていたので 各クラスの人数が少なかったのでそう感じるのかも知れませんが、 むしろそちらの方が普通ではない状況といえるでしょう。
ただ、2 学科合わせた講義だったので、
履修登録を行なった人数は 2 クラス分位になっていたので、
その点で多少考える必要はあるかも知れません。
今後検討したいと思います。
(09/03 2002)
私は「中間テスト」とはしておらず「小テスト」としていて、
時間も 40 分程度で終る
(実際には 20 分位で多くの学生が解き終っているよう)
ようにしています。
試験範囲も短いですし、そう負担にはならないと思います。
となれば、余った時間を講義しても問題はないと思いますが、
何故やめて欲しいのでしょうか。
(09/03 2002)
問題が少ないのでミスが出来ない、と書いてありました。 ただ、ミスがあっても解き方に間違いがなければ それに見合った点数は与えていますし、 だから答えではなくて計算の途中を残すようにと指示しているのです。 講義の内容を理解しているかどうかは、 計算ミスで判断するのではなく、解法が正しいか、 考え方が正しいか、基本的なところで間違っていないか、 といった点を見ています。
よって、問題は多く出しても同じことで、
むしろ少ない問題でじっくり答案を書いてもらう方がいいのです。
だから大学では、1 問や 2 問しかない試験問題、といったものもあります。
(09/03 2002)
現在の講義の進め方は、定理の証明や難しい箇所の説明はなるべくせず、 基本的なところの解説と、問題演習を中心に行なっています。 そのため、講義では省いているけれども本当は説明があった方が良いところなどを プリントを作って配っています。 ここで触れているプリントが、そのようなプリントのことなのか、 それともそれ以外 (例えば教科書以外の問題等に関するプリント) のものなのかは よくわかりませんが、 板書を減らせる、難しいものの説明の時間を減らせる、 ということにもつながりますので、 今後もそのような形式を進めていきたいと思います。
しかし、板書すべてをプリントにすると、今度は大半が寝てしまうでしょうから、
板書での説明は従来通り必要だろうとは思います。
(09/04 2002)
大学生はまあそんなもんかも知れませんが、 そう言われてもどうしようもありません。
なお、会社に入れば自然と早起きしないといけないし、
社会人は何より時間厳守ですから、まあそういう訓練と考えるのもいいでしょう。
それに早起きするのも割と気持ちいいもんですよ。
(09/03 2002)
「Q 6.9. 微積分は工学ではどう使われているのですか」
(竹野研究室 QandA) をご覧ください。
(09/03 2002)
字が汚いのは申し訳ないと思っています。 なるべく丁寧に書くように心がけたいと思います。
しかし、もし判別しにくいものがあったら、あなたがわかりにくいときは
他にもわかりにくいと思う人はいるでしょうから、
講義中にその場で指摘してください。
また、そういうことがあるようならば前の方に座ったらいかがでしょうか。
(09/03 2002)
私は元々はそうしたいのですが、 学生の意見を踏まえて現在のように変えて来ています。 ただ、説明が不要だとは思っていませんので、 必要なものはするつもりですし、またはプリントを配布したいとは思います。
ただ、定理は使ってこそ意味がある、使って意味を体験する、
というのも確かでそれも必要だと思います。
講義の説明が足りないと感じたら、本に書いてある説明を
自分でよく「味わって」みてください。
(09/03 2002)
なんだったら問題のプリントを作って、という意見も書いてありましたが、
あまりたくさんの問題をやることに意義を感じていません。
それにこれ以上問題を出して、
その解説に時間を取られたら全く講義が進まなくなります。
進度との兼ね合いもありますので、これ以上は難しいでしょう。
もちろん、自分で問題を探して解いてみるのはいっこうに構いませんので
ご自由に。
(09/03 2002)
確かに。
ただ、全然やってないわけではありませんし、
また教科書もある程度分かりやすく書いてありますから、
自分で勉強してみるという手もあります。
もちろん、基礎数理 III でもやります。
(09/03 2002)
最近の講義では、あまり難しいことはやっていません。 むしろ難しいところは飛ばすか、プリントで配る程度にしていて、 基本的な事柄にしぼって話をしています。 よってこれでも従来より時間をかけてやっていて、 おかげで以前より講義が全然進んでいません。 これ以上説明をゆっくりやると全く進まなくなりますし、 このペースでよい、という意見もかなりあるようですので、 それは個人差の範囲だろうと思います。
大学の講義では、講義中に全てを理解する、ということを目標にして
講義を聞いてはいけません。
理由は
「大学の講義について」 にも書きましたが、
進度が早いこと、新しいことが次々と出て来ること、
問題演習が少ないことなどによります。
講義時間外に倍の時間をかけて理解する、
ということが期待されているのですから、
どこがわからないかをチェックしておいて後でノートと教科書、
必要ならば他の資料を参照して自分で理解するようにしましょう。
あるいは、前もって予習しておいて、理解できなかったところを
講義で補うようにしましょう。
(09/04 2002)
確かにそれも教育的配慮の一つだと思います。 今は原則として基本的な問題のみを宿題、演習問題として科しています。 実は昨年はもう少し難しい問題を与えたりしたのですが、 それは新しく学ぶという人に取っては大半ができないことになり、 次回に行なう解説を写しているだけになって、 能動的な勉強にならなかったからです。
よって、今後も難しすぎる問題をこちらから与えることについては
もう少し検討してから、としたいと思います。
もしもう少し難しい問題を解きたいならば、
教科書の巻末の練習問題や、別な本に載っている問題等を
「自分で探して」解いてみたらいかがでしょう。
大学とはそういう場だと思います。
(09/04 2002)
すみません。今後検討してみます。
しかし、裏も使って構いません。
(09/03 2002)
解説は作りませんが、 「解説していない問題を解いてみたんだけど、どうも解き方が分からない」 という話なら相談にのります。 書いてあったのは、巻末の練習問題 p201 §25 1.(7) の問題の解法と、 p116 問題 1.(2) の曲線の概形がわからない、ということのようでしたが (いずれも書いてある式が少しおかしかったけど)、
予習、復習は大事だと思います。
特に大学の講義のように、難易度の点でも、進度の点でも、
講義中に全てを理解するのが難しい場合は予習、復習が必須です。
それを実感できたなら、それだけでもしめたもんです。
(09/03 2002)
普通はそんなものです。 一人で勉強するのは難しいです。その壁を乗り越えるために、 「大学の講義について」 にも書いているように、
「Q 6.10. 式変形や式の整理ってどこまでやればいいのでしょうか」
(竹野研究室 QandA) をご覧ください。
(09/03 2002)
試験範囲です。だからといって問題を出すか出さないかは私の自由です。 まあ、今回は §21 に関しては演習を十分に行なうこと (宿題を出して解説を行なう等) が出来なかった、ということもあり 試験問題には出しませんでした。
しかし、そこも試験勉強として勉強したなら、
もちろんそれはあなたのためになったでしょうから
決して無駄ではありません。
(09/03 2002)
私の講義 (基礎数理、応用数理等) では、
いつも結果を私の研究室 (南棟 3F) の扉の前に貼り出しています。
貼り出すのは採点が済んでからで、
私はあまり採点が早い方ではないので
いつも再試験対象者の発表の〆切頃に貼り出しています。
(09/04 2002)
正確には「中間テスト」というものは科してはおらず、
一回行なったのは「小テスト」です。
シラバスにも書いたように、または講義の最初にも話したように、
小テスト、期末テストも評価の対象になりますし、
基礎数理 I, II では出席状況も評価の対象としています。
(09/03 2002)
1 学期と同様、学期の最初に講堂 (多分) で販売されると思います。 基礎数理 II も基礎数理 I と同様クラス分けが行なわれますので、 それが確定し掲示されるまで教科書を買うのは待ってください。
なお、教科書といっても一般に流通している書物にすぎませんから、
本屋さんで注文すればどこの本屋さんでも買えると思います。
(09/03 2002)