7 2 変数の合成関数の微分法による証明
次に、2 変数関数の合成関数の微分法による証明を紹介する。
これは、2 変数関数の合成関数の微分法と、
の導関数を必要とするので、
通常の講義で 1 変数関数の商の導関数の説明に使うのは無理であるが、
計算は 5 節の積と合成関数の説明よりも少し簡単になる。
まず、2 変数関数 に対して、それに , を
代入した合成関数
の導関数は、
であることに注意する。今、 の場合を考えると、
であり、
となる。この後者に、 の微分を使用している。これにより、
が得られる。
2 変数関数によって分子と分母を別々に考えることができ、
5 節の積の微分の部分が必要なくなり
少し計算が易しくなるが、実質的には同じことをやっていることになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2020-10-21