まずは、平行移動によりテイラー展開がマクローリン展開に帰着できることを示す。 「 の でのテイラー展開」は、
を意味するが、これは とすれば、 となり、「 のマクローリン展開」となる。 すなわち、「 の でのテイラー展開」は、 「 のマクローリン展開」に を代入して得られることになる。例えば、 の () でのテイラー展開は、 とすれば のマクローリン展開に帰着され、 の () でのテイラー展開は、 とすれば のマクローリン展開に帰着される。 よって、あとは () のマクローリン展開が できればよいことになる。
次はスケール変換であるが、 「 のマクローリン展開」は、
これを用いると、
なので、(5) により、 (6) のマクローリン展開は、 (1) の に を代入して 倍すればよいことがわかる。これで、平行移動とスケール変換と (1) により , のテイラー展開がすべて得られることになる。
竹野茂治@新潟工科大学