4 3 次の正方行列の場合
3 次の正方行列 の場合は、固有多項式 を
とすれば、ケイリー・ハミルトンの公式は
(7)
となるので、 の積の計算は必要だが、 は
(8)
の形で表すことができる。やり方は 2 次の場合と同様である。
この係数の漸化式を求めると、
となるので、漸化式は、
(9)
となって、これを使えば順次係数が決定できる。
例えば、
の場合、固有多項式は、
となるので、
, すなわち、
となるから、(8) の係数は、漸化式
によって求められることになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2023-11-27