それに対し、音量は、2 節のプログラムにあるように 振幅の大きさ、すなわち式 (1) の に対応し、 また音色は波の形に対応する。 (1) のような三角関数による音は単純な、純粋な音で、 実際の楽器の音はより複雑な振動波形になっている。
ギターなどの弦楽器を引く人はわかるだろうが、 倍の周波数 (半分の弦の長さ) にすると丁度 1 オクターブ上の音程の音になる。 よって、4 倍の周波数は 2 オクターブ上の音になる。 1 オクターブの中には、半音間隔で、
ド、ド ( レ)、 レ、レ ( ミ)、 ミ、 ファ、ファ ( ソ)、と、12 個の間隔がある (ミとファ、シとドは半音しか離れていない)。 各音程の周波数は、 1 オクターブ (12 半音上) 上がる毎に周波数が倍になるように、 音階に対して等比数列的に増えていく2。 例えば、ド、ド、レ、...の音の周波数を , , ,...とし、この等比数列の公比を とすると、
ソ、ソ ( ラ)、 ラ、ラ ( シ)、 シ、 ド
(2)
通常音階の基準音として使用されるラの音 (時報の最初の 3 つの音の音程) は、440Hz 付近の音が使われているようである。よって、
Hz (ド), Hz (ド), Hz (レ), Hz (レ), Hz (ミ), Hz (ファ), Hz (ファ), Hz (ソ), Hz (ソ), Hz (ラ), Hz (ラ), Hz (シ), Hz (ド)
このように、音階を一定に上げる (下げる) には、 周波数を等比数列的に上げる (下げる) 必要があることに注意する。
竹野茂治@新潟工科大学