1 はじめに

本稿では、正規分布に従う独立な $n$ 個の確率変数 $x_1,\ldots,x_n$ の 一次式として作った $m$ 個の確率変数
  $\displaystyle
y_i = \sum_{j=1}^n a_{i,j}x_j + b_i\hspace{1zw}(1\leq i\leq m,
\hspace{0.5zw}\mbox{$a_{ij},b_i$: 定数})$ (1)
が、どのような場合に独立となるのかについて考察する。

なお、本稿では現代的な公理的確率論ではなく、古典的確率論の範疇で考える。

竹野茂治@新潟工科大学
2022-08-19