次元離散分布 と、 上の実数値関数 に対して、 の像を
とすると は有限集合か可算集合で、 に対して によって となる確率を与える関数を定めることができる。 ここで、和は となるすべての に対する の和を意味する。 これにより、 を確率関数とする確率変数 、 すなわち確率分布 が定まる。このようなやり方で、例えば や のような 複数の確率変数の式で表される確率変数が作られることになる。
さて、離散確率分布 に対する平均 は、
と定義される。多変数関数による確率変数 の、 この平均 の計算について考える。 (9) より、竹野茂治@新潟工科大学