6 最後に

本稿では、通常の教科書ではあまり紹介されない、 $x^n$ と指数関数、三角関数の積の積分の表現式、 およびそれを導く方法を紹介した。 本文でも示したように、 高校の教科書などでもこの形の部分積分の原理的な話は説明されるので、 その続きの話として高校生でも十分に読めるかと思う。

過去に部分積分に関して、 部分積分の公式自体について ([1])、 および三角関数同士の積の積分の話 ([2]) を書いてきたが、 本稿で取り上げたもの以外の典型的な部分積分の例として、 指数関数と三角関数の積、あるいはさらにそれに巾乗がかけ算されたものもある。 それについても気が向いたらまたそのうちに書いてみようと思う。

竹野茂治@新潟工科大学
2020-03-12