6 x→1+0 の評価
次は、 の
に対する評価を行う。
本節では
とおいて
の場合を考える。
は、 のときは
は有界なので、
ルベーグ収束定理により
(30)
となる。
の場合でも、
であれば、
に対して
となるので、
ルベーグ収束定理によりやはり (30) が成立する。
よって
の場合は
(31)
となる。
次は
(よって ) の場合を考える。まず、
(32)
と分けると、 に関しては より
となるので、
(33)
となる。 では
とすると、
となり、
,
より、
ルベーグ収束定理により
(34)
となる。
よって、
より、
(33), (34) をまとめると、
(35)
となることがわかる。この最後の積分は とすれば、
, より、
となり、結局
のときは
(36)
が言える。
あとは、
の場合を考えればよい。
この場合 なので、 により、
と分けると、 では
は可積分で、
より
(37)
となる。以後この極限を と書くことにする:
(38)
なお、本稿では で書き表すが、[1] (p297 2.2.4, 20.) に
よれば、
によって
とも書けるようである。
の方は、
と置換すると、
,
より
となる。よって、
(39)
が言える。
以上をまとめると
のときに以下が言えることになる。
(40)
これにより、 の近くでは、
のときは は有界で、
のときは可積分になる。
竹野茂治@新潟工科大学
2023-01-19