任意の に対し、 , , とすると、
(4.30)
ここで、
は、
この定理は、 を挟んで 2 つの Riemann 問題の波 , があるとき、この を取りはらってできる波 とそれらとの関係を 意味する (図 4.1, 4.2)。
初期値
(4.31)
一方、方程式 (1.1) は スケール変換 に関して不変なので、 この初期値 (4.2) に対する解 は、 に対する解 に対するスケール変換
(4.32)
のとき (4.3) の は、 をスケール変換して段々遠くの方から 見たようなものになっていくので、 その極限は の漸近的な解の様子を表すことになる。
結局、(4.2) に対する解 (図 4.1) の波 , がぶつかって相互作用をした後の漸近的な様子が、 Riemann 問題 (1.2) の解 (図 4.2) であることになるので、 それでこの と , の関係を示す 定理 4.1 は「相互作用評価」 の定理と呼ばれるのである。
竹野茂治@新潟工科大学