5 空間周期的な場合の減衰評価
この節では、問題 2 の空間周期的な解 の
時間方向の減衰を考える。
まず、
は によらない定数であることに注意する。
それは、(2)、
および (よってもちろん も) の周期性により
となるからである。
この は の平均値であり、
はこの に向かって減衰する。
ここでは、定理 2 を用いてそれを示す。
は滑らかであり は平均値であるから、
各 に対して
となる が存在する。
よって、 に対して、
|
(16) |
となる。
今、 の正の部分を 、負の部分を とする。
|
(17) |
すると、
であり、 の周期性により
なので、
|
(18) |
が言える。定理 2 により
|
(19) |
であるので、
(16), (18), (19) より
が得られる。
定理 3
問題 2 の場合、
(2) の解 は に一様に
次の減衰評価を満たす。
|
(20) |
竹野茂治@新潟工科大学
2009年1月25日