は、 では正で、その外では 0 で、かつ、 すべての実数 , に対し次を満たす。
証明
最後の不等式以外の性質は、前の報告 [3] の命題 2 の 証明と同じなので省略し、ここでは最後の不等式のみを示す。
まず、 に対し とし、 ( ) に対して
となることを示すが、これが成り立てば は台が に含まれる確率測度なので、まず、 のときは (49) は当然成立するが、 これは の場合、 の場合、 および の場合に対応する。
また、
でかつ
のときは、
で、よって
次に
でかつ
のときは、
で、よって
最後に
でかつ
のときは、
で、よって
,
より
よって、(50), (51), (53), (54) より、 を
ととれば、(49) が成立することになる。
竹野茂治@新潟工科大学