Tgif FAQ - フリーフォントの追加


注意:

このページは、 Tgif ホームページ にある FAQ のページ を、竹野研究室 (主に竹野) が日本語に翻訳したものです。 オリジナルサイトの作者 (Bill Cheng 氏) の許可の元、ここに公開します。

FAQ 以外のページへのリンクは、 ほとんどがオリジナルページへのリンクになっていますので、 日本語訳はされていません (ただし、そのうち主なものは今後日本語訳することも考えています)。 また、ここに書かれているリンク先やソフトウェアなどの情報は、 書かれてからかなり年月が経っていますので、 リンク切れになっていたり、 現在の状況には合わない情報である可能性もあります。

この日本語訳のページに関する意見や質問は、 オリジナルサイトの作者ではなく、 竹野 にお願いいたします。

(05/31 2017)

このページのオリジナルサイト: http://bourbon.usc.edu/tgif/faq/freefonts.html

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FontFont サイトから、 Dingbests フォント (Windows PostScript) をダウンロードしてきましたが、 これは tgif で使えますか ?
もちろん ! まず最初に、あなたがダウンロードしたものがそのフォントの Windows PostScript 版 (ファイル名 wint1.zip) かどうかを確認してください。 その後で以下をやってみてください。

  1. zip ファイルを unzip します:
            unzip wint1.zip
    	

    すると、以下のファイルが現れるはずです:

            dingbest.AFM
            dingbest.pfb
            dingbest.INF
            dingbest.PFM
    	

  2. あなた用の X11 フォントディレクトリがないなら、 例えば以下のような形でそれを作ってください:
            ~/lib/X11/fonts/
    	

    そして以下を行います:

            cp dingbest.pfb ~/lib/X11/fonts/
            xset fp+ ~/lib/X11/fonts/
    	

    あなた用の X11 フォントディレクトリがあるなら (xset -q を実行して Font Path エントリで探せます)、 ファイル dingbest.pfb を単にそこへコピーしてください。

    以下の行をその X11 フォントディレクトリ内のファイル fonts.dir に追加します:

              dingbest.pfb -ff-ff dingbests-
                medium-r-normal--0-0-0-0-p-0-adobe-fontspecific
              

    (上は、最初の行の最後の文字 - と次の行の medium の間に空白も入れずに 1 行で書くことに注意してください。) そしてファイル fonts.dir の先頭行の数字を 一つ増やしてください。

  3. 以下の X リソースを追加します:

            Tgif.AdditionalFonts: \n\
              ff dingbests-medium-r-normal,adobe-fontspecific,FFDingbests\n\
              ff dingbests-medium-r-normal,adobe-fontspecific,FFDingbests\n\
              ff dingbests-medium-r-normal,adobe-fontspecific,FFDingbests\n\
              ff dingbests-medium-r-normal,adobe-fontspecific,FFDingbests
            
この時点で、tgif は FF Dingbests フォントを 使えるようになっているはずですが、まだ問題があります。 FF Dingbests のテキストの PostScript ファイルを作成すると、 その PostScript ファイルは、ghostscript では正しく表示されません。 これは、ghostscript が FF Dingbests フォントのことを まだ知らないからです。 次に以下を行ってください。

  1. あなた用の ghostscript ディレクトリがないなら、 例えば以下のような形でそれを作ってください。
            ~/lib/ghostscript/fonts/
    	

    そして以下を行います:

            cp dingbest.AFM ~/lib/ghostscript/fonts/dingbest.afm
            cp dingbest.pfb ~/lib/ghostscript/fonts/dingbest.pfb
            cp dingbest.PFM ~/lib/ghostscript/fonts/dingbest.pfm
    	

  2. 以下の行を持つ ~/lib/ghostscript/fonts/Fontmap を作成します:
            /FFDingbests    (dingbest.pfb)  ;
    	

    (上の空白は <TAB> 文字であるべきなようですが、 それが重要かどうかはよくわかりません。)

  3. 以下を csh 上でやってください (そしてあなたの ~/.cshrc に追加してください)。 別なシェルを使っているなら、それと同等のことを行ってください。
            setenv GS_FONTPATH ~/lib/ghostscript/fonts
    	
これで、その PostScript ファイルを ghostscript や ghostview で見れるようになったはずです。
Gimp には フリーのフォント がついています (例えば freefonts-0.10.tar.gz) が、 これらは tgif で使えますか ?
一から始めましょう。 まず、あなたの ~/.Xdefaults ファイルの名前を変えて、 空のそれから始めます。 freefonts-0.10 の中に Victoria Secret フォントがありますが、 例として tgif でそれを使えるようにする方法を以下で紹介します。 他のフォントに関しては、その手順を繰り返してください。

以下の例は、ghostscript 5.50 を動かしていると仮定しています。 ghostscript の新しい版を使用している場合は 多少変更が必要かもしれません。 さらに、フリーフォントは ~/lib/fonts/freefont にあると仮定します。

  1. フリーフォントを展開してインストールします。 以下うち最後の行は、その行を持つ新しい Fontmap ファイルを生成していますが、 それは PostScript フォント名 VictriasSecret を、 フォントファイル victoria.pfb に割り当てます。
            cd ~/lib/fonts
            gunzip -c ~/freefonts-0.10.tar.gz | tar xvf -
            cd freefont
            mv Fontmap Fontmap.old
            cat > Fontmap
                /VictoriasSecret (victoria.pfb) ;
            

  2. ghostscript と X に新しいフォントを認識させます。 ghostscript 5.50 は、環境変数 GS_LIB を使い、 ghostscript 6.01 は、環境変数 GS_FONTPATH を使います。
            xset fp+ ~/lib/fonts/freefont/
            setenv GS_LIB ~/lib/fonts/freefont
            setenv GS_FONTPATH ~/lib/fonts/freefont
    	

  3. X が Victoria Secret X フォントを認識しているかどうかを 確認します。以下を実行してください:
            xlsfonts | grep victoria
    	

    以下のものが表示されるはずです:

            -freefont-victoriassecret-normal-r-normal--0-0-0-0-p-0-iso8859-1
    	

    上の出力が見られない場合、 あなたの X 環境に何か不具合がある可能性があります。

  4. X が Victoria Secret PostScript フォントを認識しているかどうかを 確認します。xterm で以下を実行してください:
            gs
    
            GS> 200 200 moveto
            GS> /VictoriasSecret findfont [48 0 0 -48 0 0] makefont setfont
            GS> (Hello) show
    	

    単語 Hello が上下さかさまに表示されますが、 それで期待通りです。 Hello が Victoria Secret フォントで表示されない場合は、 あなたの ghostscript はこの命令に対応していないか、 あるいはあなたの ghostscript の設定になんらかの問題があるかでしょう。

  5. 次は、tgif が Victoria Secret フォントを使えるようにします。 それには X リソースの Tgif.AdditionalFonts を使用します。tgif では各フォントに対し、 4 行の設定が必要であることを思い出してください。 一つは Roman スタイル用、一つは Bold スタイル用、 一つは Italic スタイル用、 そしてもう一つは BoldItalic スタイル用です。 フォントは Victoria Secret X フォント一つしかありませんから、 その 4 つの行を全部同じにします。

    Tgif.AdditionalFonts には、 コンマ区切りの 3 つの部分があります。

    • 最初の部分は family-weight-slant-sWidth で、 今回は victoriassecret-normal-r-normal です (freefont はフォント製造所であることに注意してください)。
    • 2 番目の部分は registry-encoding で、 今回は iso8859-1 です。
    • 3 番目の部分は対応する PostScript フォント名で、 今回は VictoriasSecret です。

    これらを全部合わせて、以下の行を空の ~/.Xdefaults ファイルに追加します:

            Tgif.AdditionalFonts: \n\
              victoriassecret-normal-r-normal,iso8859-1,VictoriasSecret\n\
              victoriassecret-normal-r-normal,iso8859-1,VictoriasSecret\n\
              victoriassecret-normal-r-normal,iso8859-1,VictoriasSecret\n\
              victoriassecret-normal-r-normal,iso8859-1,VictoriasSecret
            

    あなたの X 環境では xrdb を実行する必要があれば、 以下を実行してください。

            xrdb ~/.Xdefault
    	

  6. 今度はテストです。まず tgif を起動します。 tgif のフォントメニューに VictoriasSecreat が見えるはずです。 それを選択し、このフォントで大きなフォントサイズで テキストオブジェクトを一つ作ってください。 そしてそのファイルを保存し、PS 形式で出力 (export/print) します。 できた PS ファイルを ghostscript で確認してください。