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34.28 Mapping

データが splot に球面座標や円柱座標で与えられた場合、set mapping コマンドは gnuplot にそれをどのように扱うかを指定するのに使われます。

書式:

     set mapping {cartesian | spherical | cylindrical}

デフォルトではカーテシアン座標 (通常の x,y,z 座標) が使われます。

球面座標では、データは 2 つか 3 つの列 (またはその個数の using エン トリ) として与えられます。最初の 2 つは方位角 (theta) と仰角 (phi) と みなされます (set angles で設定された単位で)。半径 r は、もし 3 列目 のデータがあればそれが使われ、もしなければ 1 に設定されます。各変数の x,y,z との対応は以下の通りです:


     x = r * cos(theta) * cos(phi)
     y = r * sin(theta) * cos(phi)
     z = r * sin(phi)

これは、"極座標系" というより、むしろ "地学上の座標系" (緯度、経度) に 相当することに注意してください。

円柱座標では、データはやはり 2 つか 3 つの列で与えられ、最初の 2 つは theta (set angle で指定された単位の) と z と見なされます。半径 r は 球面座標の場合と同様、3 列目のデータがあればそれが、なければ 1 と設定 されます。各変数の x,y,z との対応は以下の通りです:


     x = r * cos(theta)
     y = r * sin(theta)
     z = z

mapping の効果は、splot コマンド上の using によるフィルタで実現 することも可能ですが、多くのデータファイルが処理される場合は mapping の方が便利でしょう。しかし、mapping を使っていても、もしファイルのデ ータの順番が適切でなかったら結局 using が必要になってしまいます。

mappingplot では何もしません。


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Shigeharu TAKENO
2003年 10月 21日