書式:
set arrow {<tag>} {from <position>} {to <position>} {{no}head} { {linestyle | ls <line_style>} | {linetype | lt <line_type>} {linewidth | lw <line_width} } set noarrow {<tag>} show arrow
タグ tag は各矢印を識別する整数です。タグを指定しない場合は、その 時点で未使用の最も小さい数が自動的に割り当てられます。タグを使うこと で、特定の矢印を変更したり、削除したりできます。既に存在する矢印の属性を 変更する場合は、タグを明示した set arrow コマンドで変更箇所を指定して ください。
position は x,y あるいは x,y,z で指定します。そしてその前に座標系を 選択するために first, second, graph, screen を置くことができま す。座標を指定しなければデフォルトでは 0 と見なされます。矢印の端点は、 四つの座標系 - first か second の軸、graph あるいは screen - のうちの 1 つを選択して指定できます。詳細は coordinates を参照して 下さい。"from" の場所の座標系指定子は、"to" の場所に影響を及ぼすことは ありません。グラフの枠をはみ出る矢印を書くこともできますが、出力端末に よってはエラーを生ずることがあります。
nohead を指定することで、矢先のない矢 - すなわち線分を書くことも できます。これは描画の上に線分を描く別な方法を与えます。デフォルトでは 矢先がついています。
線種はユーザの定義したラインスタイルのリストから選ぶこともできますし (set linestyle 参照)、用意されている line_type の値 (デフォルトの ラインスタイルのリストの番号) そして linewidth (デフォルトの幅の乗数) を使ってここで定義することもできます。
しかし、ユーザー定義済のラインスタイルが選択された場合、その属性 (線種、 幅) は、単に他の set arrow コマンドで適当な番号や lt, lw などを 指定しても、変更はできないことに注意して下さい。
例:
原点から (1,2) への矢印をユーザ定義済のラインスタイル 5 で描くには:
set arrow to 1,2 ls 5
描画領域の左下角から (-5,5,3) へタグ番号 3 の矢印を描くには:
set arrow 3 from graph 0,0 to -5,5,3
矢印の端を 1,1,1 に変更し、矢先を外して幅を 2 にするには:
set arrow 3 to 1,1,1 nohead lw 2
x=3 の所へグラフの下から上まで鉛直線を描くには:
set arrow from 3, graph 0 to 3, graph 1 nohead
2 番の矢印を消すには:
set noarrow 2
全ての矢印を消すには:
set noarrow
全ての矢印の情報を (タグの順に) 見るには:
show arrow