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34.49.16 Eepic

eepic ドライバは LaTeX picture 環境を拡張するものをサポートします。 これは latex ドライバに代わる別な選択肢です。

このドライバによる出力は、LaTeX 用の "eepic.sty" マクロパッケージと共 に使われることを仮定しています。それを使うには、"eepic.sty""epic.sty"、および "tpic" $\backslash$special 命令群をサポートするプリンタドライ バが必要です。もし、あなたの使うプリンタドライバがそれらの "tpic" $\backslash$special 命令をサポートしていない場合でも、"eepicemu.sty" を使うことで それらのうちのいくつかを使えるようになります。 dvips と dvipdfm は "tpic" $\backslash$special をサポートしています。

書式:

  set terminal eepic {color, dashed, rotate, small, tiny, default, <fontsize>}

オプション: オプションは任意の順番で与えることができます。 'color' は gnuplot に $\backslash$color{...} コマンドを生成させ、それによりグラフ をカラーにします。このオプションを使用する場合は、latex 文書のプリアン ブルに $\backslash$usepackage{color} を入れる必要があります。 'dashed' は線種に点線を使用することを許可します。このオプションを指定 しないと、色々な太さの実線のみが使われます。 'dashed' と 'color' は一方のみが意味を持ち、'color' が指定された場合、 'dashed' は無視されます。 'rotate' は本当に回転 (90 度) された文字列を使用するようになります。指 定しない場合は、1 文字 1 文字、上に積み上げていく方法で回転された文字 列を作ります。このオプションを使う場合は、$\backslash$usepackage{graphicx} をプリ アンブルに入れる必要があります。 'small' は point スタイルでのグラフ描画の印として $\backslash$scriptsize の記号を 使用します (多分これは TeX ではだめで、LaTeX2e でしか使えないでしょう)。 デフォルトでは標準の数式のサイズを使用します。 'tiny' は、それに $\backslash$scriptscriptstyle の記号を使用します。 'default' は全てのオプションをデフォルトの値にリセットします。デフォル トは、color はなし、dashed line はなし、疑似回転 (積み上げ) 文字列の使 用、大きなサイズの記号の使用、です。 $<$fontsize$>$ は picture 環境内でのフォントサイズを指定する数字です。単位 は pt (ポイント) で、10 pt はほぼ 3.5 mm です。フォントサイズを指定し ない場合、全てのグラフ内の文字は $\backslash$footnotesize に設定されます。

注意: 文字 # (およびその他 (La)TeX で特別な意味を持つその他の文字) を $\backslash$$\backslash$ (バ ックスラッシュ 2 つ) でエスケープすることを忘れないでください。 グラフの角が近すぎると点線は実線のようになります。(これが tpic specials の一般的な問題なのか、eepic.sty や dvips/dvipdfm のバグが原因なのかは私 にはわかりません。) デフォルトの eepic グラフの大きさは 5x3 インチで、これは 'set size a,b' で縮尺可能です。 数ある中で、点 (point) は、LaTeX のコマンド "$\backslash$Diamond", "$\backslash$Box" などを 使って描かれます。これらのコマンドは現在は LaTeX2e のコアには存在せず latexsym パッケージに含まれていますが、このパッケージ基本配布の一部で あり、よって多くの LaTeX のシステムの一部になっています。このパッケー ジを使うことを忘れないでください。latexsym の代わりに amssymb パッケー ジを使うことも可能です。 LaTeX に関する全てのドライバは文字列の配置の制御に特別な方法を提供しま す: '{' で始まる文字列は、'}' で閉じる必要がありますが、その文字列全体 が水平方向にも垂直方向にもセンタリングされます。'[' で始まる文字列の場 合は、位置の指定をする文字列 (t,b,l,r のうち 2 つまで) が続き、次に ']{'、文字列本体、で最後に '}' としますが、この文字列は LaTeX が LR-box として整形します。'$\backslash$rule{}{}' を使えばさらに良い位置合わせが可能でしょ う。

例: set term eepic

 は、グラフを picture 環境に含まれた eepic マクロとして出力します。
 そのファイルを LaTeX 文書に \input で取り込んでください。

set term eepic color tiny rotate 8
 eepic マクロを \color マクロ、point 印は \scripscriptsize の大きさ、
 本当に回転された文字の使用、および全ての文字を 8pt にセットして出力
 します。

見出しの位置合わせに関して: gnuplot のデフォルト (大抵それなりになるが、そうでないこともある):

      set title '\LaTeX\ -- $ \gamma $'

水平方向にも垂直方向にもセンタリング:
      set label '{\LaTeX\ -- $ \gamma $}' at 0,0

位置を明示的に指定 (上に合わせる):
      set xlabel '[t]{\LaTeX\ -- $ \gamma $}'

他の見出し - 目盛りの長い見出しに対する見積り:
      set ylabel '[r]{\LaTeX\ -- $ \gamma $\rule{7mm}{0pt}}'


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Shigeharu TAKENO
2003年 10月 21日