書式:
set terminal cgm {<mode>} {<color>} {<rotation>} {solid | dashed} {width <plot_width>} {linewidth <line_width>} {"<font>"} {<fontsize>} {<color0> <color1> <color2> ...}
ここで、mode は landscape, portrait, default のいずれか; color は color, monochrome のいずれか; rotation は rotate, norotate のいずれか; solid は全ての曲線を実線で描き、どんな点線パターンも塗りつぶします; plot_width はポイント単位でのグラフの仮定されている幅; line_width はポイント単位での線幅 (デフォルトは 1); font はフォントの名前; そして fontsize はポイント単位でのフォントのサイズ (デフォルトは 12) です。
デフォルトでは cgm は Y 軸の見出しに 90 度回転した文字を使用します。
最初の 6 つのオプションはどの順番で指定しても構いません。default を 選択すると、全てのオプションをそのデフォルトの値にします。
各カラー (color) は 'xrrggbb' の形式です。ここで、x は文字 'x' そのも の、'rrggbb' は 16 進数での赤、緑、青の成分です。例えば 'x00ff00' は 緑になります。背景色が最初に設定され、以下は描画色となります。
例:
set terminal cgm landscape color rotate dashed width 432 \ linewidth 1 'Helvetica Bold' 12 # デフォルト set terminal cgm linewidth 2 14 # やや広い線とやや大きいフォント set terminal cgm portrait "Times Italic" 12 set terminal cgm color solid # 面倒な点線など消えてしまえ !
CGM fonts | ||
Helvetica | ||
Helvetica Bold | ||
Helvetica Oblique | ||
Helvetica Bold Oblique | ||
Times Roman | ||
Times Bold | ||
Times Italic | ||
Times Bold Italic | ||
Courier | ||
Courier Bold | ||
Courier Oblique | ||
Courier Bold Oblique | ||
Symbol | ||
Hershey/Cartographic_Roman | ||
Hershey/Cartographic_Greek | ||
Hershey/Simplex_Roman | ||
Hershey/Simplex_Greek | ||
Hershey/Simplex_Script | ||
Hershey/Complex_Roman | ||
Hershey/Complex_Greek | ||
Hershey/Complex_Script | ||
Hershey/Complex_Italic | ||
Hershey/Complex_Cyrillic | ||
Hershey/Duplex_Roman | ||
Hershey/Triplex_Roman | ||
Hershey/Triplex_Italic | ||
Hershey/Gothic_German | ||
Hershey/Gothic_English | ||
Hershey/Gothic_Italian | ||
Hershey/Symbol_Set_1 | ||
Hershey/Symbol_Set_2 | ||
Hershey/Symbol_Math | ||
ZapfDingbats | ||
Script | ||
15 |
C:\Program Files\Microsoft Office\Office\Cgmimp32.hlp
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Grphflt\Cgmimp32.cfg
set term コマンドでデフォルトのフォントリストにないフォント名を指定 することも可能です。その場合、その指定したフォントが最初に現われる新 しいフォントリストが作られます。そのフォント名に関して、スペル、単語 の先頭の大文字化やどこにスペースが入るかなどが、作られる CGM ファイル を読むアプリケーションにとって適切なものであるかをちゃんと確認する必要 があります。(gnuplot と任意の MIL-D-28003A 準拠アプリケーションは、フ ォント名の大文字小文字の違いは無視します。) 新しいフォントをいくつも追 加したい場合は、set term コマンドを繰り返し使用してください。
例:
set terminal cgm 'Old English' set terminal cgm 'Tengwar' set terminal cgm 'Arabic' set output 'myfile.cgm' plot ... set output
set label コマンドでは新しいフォントを導入することはできません。 Fontsize フォントは、ページが 6 インチの幅であると仮定して縮尺されます。size コマンドでページの縦横比が変更されていたり、CGM ファイルが異なる幅に変 換されている場合、結果としてフォントのサイズも拡大されたり縮小されたり することになります。仮定されている幅を変更するには、width オプション を使用してください。 Linewidth linewidth オプションは線の幅をポイント単位 (pt) で設定します。デフォ ルトの幅は 1 pt です。fontsize や width オプションのところで説明さ れているように、ページの実際の幅によってその縮尺は影響を受けます。 Rotate norotate オプションはテキストの回転をしないようにします。例えば Word for Windows 6.0c 用の CGM 入力フィルタは回転された文字列を受け付けます が、Word に付属する DRAW エディタはそれを受け付けることができず、グラ フを編集すると (例えば曲線に見出しをつける)、全ての回転された文字列は 水平方向になって保存されてしまい、Y 軸の見出しはクリップされる境界線を 越えてしまうでしょう。norotate オプションを使えば、見栄えの良くない 場所から Y 軸の見出しが始まってしまいますが、編集によってダメージを受 けることはなくなります。rotate オプションはデフォルトの挙動を保証し ます。 Solid solid オプションは描画の点線の線描画スタイルを無効するのに使います。 これは、カラーが有効である場合、また点線にすることでグラフが見にくくな る場合に有用でしょう。dashed オプションはデフォルトの挙動を保証し、 この場合個々のグラフに異なる点線のパターンが与えられます。 Size CGM グラフのデフォルトのサイズは、横置き (landscape) では幅 32599, 縦 23457、縦置き (portrait) では幅 23457, 縦 32599 です。 Width CGM ファイルの全ての長さは抽象的な単位を持ち、そのファイルを読むアプリ ケーションが最終的なグラフのサイズを決定します。デフォルトでは最終的な グラフの幅は 6 インチ (15.24 cm) であると仮定されています。この幅は正 しいフォントサイズを計算するのに使われ、width オプションで変更できま す。キーワード width の後に幅をポイント単位で指定します。(ここで、ポ イントは PostScript と同様 1/72 インチを意味します。この単位は TeX では "big point" と呼ばれています。) 他の単位から変換するには、gnuplot の数 式が使えます。
例:
set terminal cgm width 432 # デフォルト set terminal cgm width 6*72 # 上と同じ値 set terminal cgm width 10/2.54*72 # 10 cm の幅
以前の winword6 オプションは今は nofontlist の同意語に成り下がりま した。winword6 オプションが回避策として使われていた、色やフォントリ ストに関する問題は、結局 gnuplot のバグであるとわかり、それは今では修 正されています。