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34.46 Size

コマンド set size は描画出力の大きさを拡大縮小します。

書式:

     set size {{no}square | ratio <r> | noratio} {<xscale>,<yscale>}
     show size

$<$xscale$>$$<$yscale$>$ は描画全体の拡大の倍率で、描画全体とはグラフと余 白の部分を含みます。

ratio は、指定した $<$xscale$>$, $<$yscale$>$ の描画範囲内で、グラフのアスペ クト比 (縦横比) を $<$r$>$ にします ($<$r$>$ は x 方向の長さに対する y 方向の 長さの比)。

$<$r$>$ の値を負にするとその意味は違って来ます。$<$r$>$=-1 の場合、x 軸と y 軸 の 1 が同じ長さになるようにグラフを縮小します (例えば地学的なデータで は有用でしょう)。$<$r$>$=-2 ならば y の 1 は x の 1 の 2 倍の長さになるよ うにスケール変換され、以下同様です。

gnuplot が指定されたアスペクト比のグラフをちゃんと書けるかは選択され る出力形式に依存します。グラフの領域は出力の指定された部分にちゃんと収 まり、アスペクト比が $<$r$>$ であるような最大の長方形となります (もちろん 適当な余白も残しますが)。

squareratio 1 と同じ意味です。

norationosquare はいずれもグラフをその出力形式 (terminal) での デフォルトのアスペクト比に戻しますが、$<$xscale$>$$<$yscale$>$ はそのデフ ォルトの値 (1.0) には戻しません。

ratiosquare は 3 次元描画では意味を持ちません。

set size はデフォルトサイズに対する相対的な指定で、デフォルトサイズ は出力形式毎に異なります。gnuplot はデフォルトで可能な限り使用可能な 描画領域内一杯を使おうとしますから、set size は拡大する、という使い 方でなくて縮小する、という使い方の方が安全です。

出力形式によっては、描画サイズの変更は、テキストの出力位置をおかしくさ せる可能性があります。

例:

通常の大きさに設定します:

     set size 1,1

グラフを通常の半分の大きさで正方形にします:

     set size square 0.5,0.5

グラフの高さを横幅の 2 倍にします:

     set size ratio 2


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Shigeharu TAKENO
2003年 10月 21日