書式:
set palette set palette { { gray | color } { gamma <gamma> } { rgbformulae <r>,<g>,<b> | defined { ( <gray1> <color1> {, <grayN> <colorN>}... ) } | file '<filename>' {datafile-modifiers} | functions <R>,<G>,<B> } { cubehelix {start <val>} {cycles <val>} {saturation <val>} } { model { RGB | HSV | CMY } } { positive | negative } { nops_allcF | ps_allcF } { maxcolors <maxcolors> } } show palette show palette palette <n> {{float | int}} show palette gradient show palette fit2rgbformulae show palette rgbformulae show colornames
set palette は (すなわちオプションなしでは) デフォルトの値を設定しま す。それ以外の場合、オプションは任意の順に与えることができます。 show palette は、現在のパレットの属性を表示します。
show palette gradient は、パレットの勾配 (gradient) の定義が (それが 適切であれば) 表示されます。show palette rgbformulae は、定義済で利 用できる、灰色値からカラーへの変換公式が表示されます。 show colornames は、認識できる色名を表示します。
show palette palette <n> は、<n> 個の離散的な色を持つパレットの、現 在のパレットの設定によって計算される RGB の値の組とパレットの表を、画 面、または set print で指定されたファイルに書き出します。デフォルト の広い表は、追加のオプション float または int によって、3 列の [0..1] の実数値だけにするか [0..255] の整数値だけにするかをそれぞれ指定できま す。この方法で gnuplot のカラーパレットを、Octave のような他の画像アプ リケーションに渡すことができます。この他にも、コマンド test palette で、現在のパレットの R,G,B 成分の対応状態 (profile) を描画しその値をデ ータブロック $PALETTE に残させることもできます。
以下のオプションは、色付けの属性を決定します。
このパレットを使用する図は、gray か color になります。例えば、 pm3d カラー曲面では、範囲 [min_z,max_z] が灰色の範囲 [0:1] に対応し ていて、微小曲面四角形の 4 つの角の z 座標の平均値をこの範囲の中に対応 させることで各微小部分の灰色の値 (gray) が得られます。この値は、灰色階 調の色地図での灰色の値として直接使うことができますし、カラーの色地図で は、その灰色の値から (R,G,B) への変換、すなわち [0:1] から ([0:1],[0:1],[0:1]) への写像が使われます。
基本的に、2 種類の異なる写像方式が利用可能です: 1 つは灰色からカラーへ の解析的な公式、もう一つは離散的な対応表の補間によるものです。 palette rgbformulae と palette functions が解析的な公式用で、 palette defined と palette file が補間表用です。palette rgbformulae は postscript 出力のサイズを小さくすることができます。
コマンド show palette fit2rgbformulae は、現在の set palette に最 も良く対応する set palette rgbformulae を見つけ出します。当然、それ は rgbformulae パレット以外に対しても意味を持ちます。このコマンドは主 に、パレットの rgbformulae 定義が gnuplot と同じ物を使っている外部プロ グラム、例えば zimg などにとって有用です ( http://zimg.sourceforge.net
)。
set palette gray は、灰色階調のみのパレットにし、 set palette rgbformulae, set palette defined, set palette file, set palette functions はカラーパレットにします。灰色パレットから直前 のカラーパレットへ、set palette color で簡単に復帰できます。
set palette gamma <gamma> による自動的なガンマ補正は、灰色のパレット (set palette gray) と、cubehelix カラーパレット形式に行われます。 gamma = 1 の場合は、線形の光度グラデーションを生成します。以下参照:test palette (p. )。
出力形式の多くは、有限個の色数しかサポートしていません (例えば gif で は 256 個)。デフォルトの gnuplot の線種色を割り当てた後の残りの有効な 色領域は、デフォルトでは pm3d 用に保存されます。よって、複数のパレット を使用するような multiplot は、最初のパレットがすべての有効な色の配置 として使用されてるので、失敗してしまうでしょう。このような制限は、十分 小さい値 N で set palette maxcolors <N> を使うことで緩和できます。こ のオプションは、N 個の離散的な色を、連続的なパレットから等間隔なサンプ リングで選択します。不等間隔な N 個の離散色を使いたい場合は、一つの連 続的なパレットの代わりに set palette defined を使用してください。
RGB 色空間が作業を行うのに常にもっとも有用な色空間であるとは限らない、 という理由で、色空間は model を使うことで、RGB, HSV, CMY のい ずれかに変更できます。RGB 以外の色空間では set palette defined の表で色名を使うと、それはおかしな色になります。全ての説明は RGB 色空間用 に書きますが、それぞれの色空間で、例えば R は H, C のことを意味 することに注意してください (G, B も同様)。
全ての色空間で、全ての値は [0,1] に制限されています。
RGB は赤、緑、青を、CMY は水色 (Cyan)、紫 (Magenta)、黄 (Yellow) を、 HSV は色相 (Hue)、彩度 (Saturation)、明度 (Value) をそれぞれ意味します。 色モデルのより詳しい情報については以下を参照してください: http://en.wikipedia.org/wiki/Color_space
注意: 以前のバージョンの gnuplot では、YIQ と XYZ の色空間モデルもサポートしていましたが、その実装は完全ではないか、正しくありませんでした。