95.66 Pm3d

pm3d は splot の一つのスタイルで、パレットに割り付けられた 3 次元、 4 次元データを、カラー/灰色の色地図/曲面として描画します。これはあるア ルゴリズムを用いていて、これはデータが格子状であっても、データ走査毎に 点の数が違っているような非格子状のデータであっても、前処理することなく 描画できます。

書式 (オプションは任意の順で与えることができます):

     set pm3d {
                { at <position> }
                { interpolate <steps/points in scan, between scans> }
                { scansautomatic | scansforward | scansbackward | depthorder }
                { flush { begin | center | end } }
                { ftriangles | noftriangles }
                { clip1in | clip4in }
                { corners2color
                  { mean|geomean|harmean|rms|median|min|max|c1|c2|c3|c4 }
                }
              }
     show pm3d
     unset pm3d

splot コマンドで with pm3d を指定した場合、またはデータや関数描画ス タイル (style) が大域的に pm3d にセットされている場合、あるいは、 pm3d モードが set pm3d implicit となっている場合は、pm3d のカラー曲 面が描画されます。後の 2 つの場合は、plot コマンドで指定したスタイルで 生成される網目に p3md 曲面を追加する形で描画します。例えば、

     splot 'fred.dat' with lines, 'lola.dat' with lines

は、各データ集合毎に折れ線による網目と pm3d 曲面の両方を描画します。 オプション explicit が ON (または implicit が OFF) の場合は、属性 with pm3d が指定された描画のみが pm3d 曲面として描画されます。例えば
     splot 'fred.dat' with lines, 'lola.dat' with pm3d

は、'freq.dat' は折れ線で (線のみで)、'lola.dat' は pm3d 曲面で描画さ れます。

gnuplot の起動時はそのモードは explicit になっています。歴史的、そし て互換性のために、コマンド set pm3d; (すなわちオプションを指定しない 場合) と set pm3d at X ... (すなわち at が最初のオプションの場合) はモードを implicit に変更します。コマンド set pm3d; は、その他の オプションをそれらのデフォルトの状態に設定します。

デフォルトのデータ/関数の描画スタイルを pm3d にしたい場合は、例えば

     set style data pm3d

とします。この場合、オプション implicitexplicit は効力を持ちま せん。

いくつかの描画においては、それらはコマンドラインで与えられた順に描画さ れることに注意してください。これは特に、以前の描画を上書きしてそれでその一部を隠してしまう可能性があるような曲面の塗りつぶしの際に関心を持たれるでしょう。

p3md の色付けは、3 つの異なる位置 top, bottom, surface のいずれ か、またはすべてに行えます。以下参照: pm3d position (95.66.3)。以下のコマンドは、異なった高さで 3 つの色付きの曲面を描きます:

     set border 4095
     set pm3d at s
     splot 10*x with pm3d at b, x*x-y*y, x*x+y*y with pm3d at t

以下も参照: set palette (95.67), set cbrange (95.143), set colorbox (95.14)。そしてもちろ んデモファイル demo/pm3d.dem も参考になるでしょう。


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竹野茂治@新潟工科大学
2019-01-08