84.9.2 2 次元のサンプリング (u と v 軸) (2D sampling)

疑似ファイル '++' に対して計算する関数値や生成されたデータは、u, v 軸 に沿って標本化 (サンプリング) を行います。これは、5.2 より前のバージョ ンからの仕様の「変更」で、従来は x, y 軸に沿って標本化していました。以下参照: special-filenames ++ (84.3.7)。2 次元のサンプリングは plot, splot コマンドで使用できます。

以下は、2 次元の plot コマンドに対する 2 次元サンプリングの例です。 これは、描画スタイル with vectors で表示されるグラフを生成します。 以下参照: vectors (55)

    set urange [ -2.0 : 2.0 ]
    set vrange [ -2.0 : 2.0 ]
    plot '++' using ($1):($2):($2*0.4):(-$1*0.4) with vectors

以下は 3 次元の splot コマンドに対する 2 次元サンプリングの例です。 これは、sampling.dem で使用されているものに似たコマンド列です。この 2 つの曲面は、生成されるグラフの範囲全体よりも狭い u, v の範囲で標本 化を行うことに注意してください。

    set title "3D sampling range distinct from plot x/y range"
    set xrange [1:100]
    set yrange [1:100]
    splot sample [u=30:70][v=0:50] '++' using 1:2:(u*v) lt 3, \
          [u=40:80][v=30:60] '++' using (u):(v):(u*sqrt(v)) lt 4

u, v のサンプリングの範囲指定には、サンプリングデータの数とスペースを 制御する、明示的なサンプリング間隔を入れることもできます:

    splot sample [u=30:70:1][v=0:50:5] '++' using 1:2:(func($1,$2))

竹野茂治@新潟工科大学
2017年9月5日