75.46 Object

コマンド set object は、その後の 2 次元描画すべてに表われる単一のオ ブジェクトを定義します。オブジェクトはいくつでも定義できます。オブジェ クトの型は、現在は rectangle (長方形)、circle (円)、ellipse (楕円) をサポートしています。長方形は、コマンド set style rectangle によって設定されたスタイルの属性の組 (塗り潰し、色、境界) をデフォルト として受け継ぎますが、個々のオジェクトを別々のスタイル属性で描画するこ とももちろん可能です。円と楕円は、set style fill による塗り潰しスタ イルを受け継ぎます。

書式:

   set object <index>
       <object-type> <object-properties>
       {front|back|behind} {fc|fillcolor <colorspec>} {fs <fillstyle>}
       {default} {lw|linewidth <width>}

< object-type> は、rectangle, ellipse, circle, polygon のいずれ かです。個々のオブジェクトの型は、その型に特有の性質もいくつか持ってい ます。

front を指定すると、オブジェクトはすべての描画要素の前 (上) に描画さ れますが、front と指定されたラベルよりは後ろ (下) になります。back を指定すると、すべての描画要素、すべてのラベルの後ろに配置されます。 behind は、軸や back の長方形を含むすべてのものの後ろに配置されま す。よって、

   set object rectangle from screen 0,0 to screen 1,1 behind

は、グラフやページ全体の背景に色をつけるのに利用できます。

オブジェクトの塗り潰しの色は < colorspec> で指定します。fillcolorfc と省略できます。塗り潰しスタイルは < fillstyle> で指定します。詳細 は、以下参照: colorspec (p. [*]), fillstyle (p. [*])。キーワード default を指定す ると、これらの属性は描画が実際に行われるときのデフォルトの設定を受け継 ぎます。以下参照: set style rectangle (p. [*])


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2011年11月14日