16.1 色指定 (colorspec)

多くのコマンドで、明示的な色の指定をともなった線種を指定することができ ます。出力形式に依存する色の選択は、使用している出力形式が RGB カラー か pm3d パレットをサボートしている場合にのみ利用可能です。

書式:


     ... {linecolor | lc} {<colorspec> | <n>}
     ... {textcolor | tc} {<colorspec> | {linetype | lt} <n>}

< colorspec> は以下の形式のいずれかです:


     rgbcolor "colorname"
     rgbcolor "#RRGGBB"
     rgbcolor variable       # 色は入力ファイルから読み込む
     palette frac <val>      # <val> は 0 から 1 の値
     palette cb <value>      # <val> は cbrange の範囲の値
     palette z
     variable                # 入力ファイルから色番号を読み込む

< n> は、その線種 (linetype) 番号が使う色を意味します。以下参照:test (p. [*])

"colorname" は gnuplot が内部に持っている色の名前のうちの一つを指定し ます。有効な名前の一覧に関しては、以下参照: show colornames (p. [*])

"#RRGGBB""#" 記号の後に 16 進定数を並べます。RRGGBB は、赤、緑、青 の色の成分を意味し、それぞれは 0 - 255 の範囲の数です。例えば、マゼン タ (紫) = 最も明るい赤 + 最も明るい青、なので、#FF00FF と表され、これ は 16 進数で、(255 < < 16) + (0 < < 8) + (255) を意味しています。

カラーパレットとは、色の線型な勾配で、単一の数値を特定の色に滑らかに対 応づけます。常にそのような 2 つの対応付けが効力を持ちます。 palette frac は 0 から 1 までの小数値を、カラーパレットの全範囲に対 応付けるもので、palette cb は、色軸の範囲を同じカラーパレットへ割り 当てるものです。以下参照: set cbrange (p. [*]), set colorbox (p. [*])。これらの対応 付けのどちらかを使って、現在のパレットから定数色を選び出すことができま す。

"palette z" は、各描画線分や描画要素の z の値を、パレットへ対応づけら れている cbrange の範囲に対応づけます。これにより、3 次元の曲線や曲面 に沿って色を滑らかに変化させることができます。これは、2 次元描画で、パ レット値を追加の列データから読み込ませて色付けするのにも使えます (すべ ての 2 次元描画スタイルがこの追加列を認識するわけではありません)。


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2011年11月14日