5 Backwards compatibility

以前の版で使われていたいくつかの書式は gnuplot 4.0 で非推奨となりまし たが、それは今でも認識はされ続けています。バージョン 4.2 もデフォルト では非推奨の書式を認識していますが、これは現在コンパイル時に制御され、 以下のようにして無効にできます:


     ./configure --disable-backwards-compatibility

注意: 非推奨の書式は、将来の版では、完全に無効になってしまうかもしれま せん。

一つの主な違いは、複雑なコマンドのあいまいさを避けるような必須キーワー ドの導入です。特に注意すべき点は、オフセット、線種、点種に対する生の数 の使用でした。具体例:

非推奨:

     set data linespoints
     plot <foo> 2 4

新:
     set style data linespoints
     plot <foo> linetype 2 pointtype 4

その他の主な互換性の部分は、set sizeset term < foo> size の相互 作用に関する部分です。gnuplot の以前の版では、set size に関するさま ざまな出力形式の挙動には、不合理な点が含まれていました。今後、すべての 出力形式で統一性が図られる予定です。

バージョン 4.2 では、ほとんどの出力形式が新しい規則 (set size は出力 される描画領域の大きさには影響を与えない) に従っていますが、png/gif /jpeg 出力形式は、-disable-backwards-compatibility なしで configure したのであれば、古い非推奨の仕様になります。gnuplot の次の版では、すべ ての出力形式が新しい規則に従います。よって、set size を png/gif/jpeg 出力ファイルのピクセルサイズを制御するのには使用しないことを強く勧めま す。代わりに set term png size < XX> ,< YY> を使ってください。

set size, set term size、および個々の出力形式のヘルプも参照してく ださい。

竹野茂治@新潟工科大学
2007年3月4日