ページが長いので「しおり」の仕組みを用意してみました。
「しおり用」と書かれた所をクリックしてからブックマークに入れると、
それはページの先頭ではなく、その箇所へのブックマークになります。
(03/03 2006)
- (12/26 2004)
(しおり用)
-
前回の報告 (12/03 2004)以後、
現在の CVS 版に入れられた機能について紹介します
(ChangeLog, manual の更新部分等より)。
- EMF terminal で color の設定、box やグラフの塗りつぶしが
サポートされた (ただし pm3d はサポートされていないので RGB 指定)
- GGI terminal で color の設定、box やグラフの塗りつぶしが
サポートされた
- Tgif terminal の改良
(cf. 「情報やメモ (11/29 2004)」)
- OS2 用のドライバソースの改良 (src/os2/{gnupmdrv.h,gclient.c})
- FIG, GD terminal の垂直方向の文字列の中央揃えの出力方法を
他の出力形式の方法に揃えた
- set pm3d corners2color に {min|max} のサブオプションが追加
他にも色々 bug の fix や、demo の更新なども含まれています。
後程また新しい CVS 版のマニュアルの日本語訳を公開しておきますが、
今回は Tgif terminal の機能が追加されたこともありますので、
久しぶりに terminal のマニュアル部分の日本語訳 (差分) も
ついでに一緒に公開したいと思います。
ただし、これはすぐに {パッチが当たらなくなる|機能が変わる}
可能性があります。
-
いくつかこのページの 「リンクリスト」 に
リンクを追加しました。
追加したのは以下の物です。
gnuplot に関するフロントエンド等が多いですが、
松岡さんのページのリンクも含めて、
gnuplot Q&A 掲示板
に関するネタを拾い集めた物が多いです。
(cf. 「情報やメモ (01/06 2005)」)
- (12/17 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
での見聞き等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
MS-Office 2003 ならば、EMF terminal を使わなくても
EPS をベクトルデータとして直接取り込めるようです
(cf. 「情報やメモ (07/05 2004)」)。
さらに pstoedit で
EMF に変換する (または Office のアドオンとして pstoedit を使う)、
という手もあるようです。
(605,606 の記事
「re(2):windows 用の出力」)
-
「情報やメモ (11/09 2004)」
に書いた、windows terminal でフォントを別に指定する方法ですが、
windows terminal では初期設定したフォント以外のフォントを利用することは
できないようです。
むしろ半数以上の terminal が、
実行中にフォントの切り替えはまだサポートされていません。
(602 からのスレッド
「windows terminal のフォント」)
-
MacOS X で Fink を使って gnuplot をインストールした場合、
AquaTerm も Fink でインストールしないと使えないそうです
(600 からのスレッド
「gnuplot で描画できない」)
-
MS-Windows に Adobe Distiller がインストールしてある場合、
gnuplot が作る PS ファイルを MS-Windows 上で右クリックして現れる
「Adobe Pdf に変換」ではフォントがないと言われてうまく変換できないが、
Distiller 本体から直接変換するとちゃんと PDF に変換できる
(日本語はフォント指定をしてやる必要がある)。
(585 からのスレッド
「文字化け」)
-
gnuplot の変数を、! による shell コマンドや、"< command "
に引数として渡したい場合は、
- 現在の CVS 版なら sprintf() で直接渡せる
a = 5
b = 10
s = sprintf("<awk '{print %f*$1, %f*$2}' data",a,b)
plot s w l
ただし、plot の引数は文字列定数である必要があり、直接
a = 5
b = 10
plot sprintf("<awk '{print %f*$1, %f*$2}' data",a,b) w l
とするのは不可。
また、MS-Windows 版では wgnuplot_pipes を使わないと
"< command" の形式は使えない。
- gnuplot-4.0 ならば、set print を使って
a=5
b=10
set print 'tmp.awk'
print '{print ', a, '*$1, ', b, '*$2}'
set print
plot "<awk -f tmp.awk data" w l
とできる
- gnuplot-3.X では、Unix の場合は
a = 5
b = 10
save var 'var.dat'
! awk '($0 !~ /\#/){gsub(/ /,"");print "-v",$0}'
var.dat > var.1
plot "<awk `cat var.1` '{print a*$1,b*$2}' data" w l
でできるが、MS-Windows では cat や `` が使えないので、
a = 5
b = 10
save var 'var.dat'
!echo { > tmp.awk
!type var.dat >> tmp.awk
!echo print a*$1,b*$2} >> tmp.awk
!awk -f tmp.awk data > tmp.dat
plot "tmp.dat" w l
となるだろう ("< command" も、
ver.4.X 以上の wgnuplot_pipes が必要)
なお、以上の例はいずれも gnuplot だけで
a=5
b=10
plot 'data' using (a*$1):(b*$2) w l
で実際には済むものです。
(531 からのスレッド
「plot コマンド中の awk に変数の値を渡す方法」)
(cf. 「情報やメモ (02/13 2005)」)
- (12/14 2004)
(しおり用)
このメモ内で別の日に書いたものを参照している部分があったのですが、
逆にたどれるようにもしてみました。
- (12/13 2004)
(しおり用)
吹道郎、大竹敢さんらの「使いこなす gnuplot」の改訂第 2 版が出ました。
gnuplot-4.0 対応になっています。
ちなみに、以前の版はタイトルの gnuplot が「GNUPLOT」になってい
ましたが、今回から「gnuplot」になっています :-)
ざっとみたところ、3.7.X の説明を母体にして書かれていて、
それに 4.0 の説明を追加して書かれているようです。
pm3d や gnuplot+、xgfe の説明などもありますが、
白黒の本なので、pm3d や色々なサンプルが全部白黒です X-<
4.0 では postscript terminal でフォント指定をすれば日本語が使える、
といったことも書かれてはいないようです。
- (12/10 2004)
(しおり用)
「情報やメモ (11/29 2004)」
に書いた Tgif terminal のパッチですが、
現在の CVS 版の gnuplot に採用されたようです。
(cf. 「情報やメモ (10/01 2006)」)
- (12/03 2004)
(しおり用)
-
gnuplot Q&A 掲示板
での見聞き等で得た情報を備忘録として書いておきます。
- MacOS X で Fink を使って gnuplot をインストールした場合、
gnuplot コマンド等は /sw/bin/ 以下にあるようです。
パスが通ってなければそちらにパスを通すといいようです。
Fink FAQ もごらん下さい。
(499 からのスレッド
「起動できない」)
なお、Fink で用意されているのは 3.8 のようですが、
4.0 をインストールしたい場合は自分で make する必要があるようです。
(516 からのスレッド
「gnuplot4.0.0 をインストールしましたが、X11 で起動せず」)
-
前回の報告 (11/07 2004)以後、
現在の CVS 版に入れられた機能について紹介します
(ChangeLog, manual の更新部分等より)。
- 「情報やメモ (11/09 2004)」
に書いた、gnuplot 4.X での enhanced postscript で
Shift_JIS 2 byte 目の \ が文字化けする件
- docs/ のファイルの make の仕方が多少変更
- 数学ライブラリの erf(),erfc() を使えないプラットホームでの
erf(),erfc() の精度の向上 (単精度 -> 倍精度)
- 2D plot でも pm3d が使えるようになった
- SVG で pattern の塗りつぶしでパレット色が使えるようになった
- linetype としての色の指定がより柔軟になった (RGB,colorname,
[0:1] の値, cbrange の値)
- その他多くの bug fix、ソースの整理等
特に最近はパレット色に関する改良がかなり行なわれているようで、
マニュアルを見てもなかなか面白そうなことが書かれています。
gnuplot 特有の色名も定義され、出力形式 (terminal) に依存しない
色の指定が可能にもなっています。
分かりやすい説明も追加されていますので、
後程また新しい CVS 版のマニュアルの日本語訳を公開しておきます。
(cf. 「情報やメモ (12/26 2004)」)
- (11/29 2004; 12/02 2004 一部修正)
(しおり用)
「情報やメモ (11/26 2004)」
で書いた Tgif terminal のパッチですが、
(E.Merritt の指摘に従って)
少し最近の gnuplot terminal ドライバ風にオプション部分を書き直しました
(tgif-lw-mc3.diff)。
するとその副作用で、
「情報やメモ (08/08 2004)」
に書いた日本語対応の問題が多少クリアされたようで、
set term tgif
set out 'test.obj'
set title 'こんなんどや' font 'Ryumin-Light-EUC-H,24'
plot sin(x)
set out
みたいなもので日本語タイトルが表示できました。
原因は、そこの所にも書いたように、
今までは上のように設定しても何故か
欧文フォントに初期化されてしまっていたのですが、
tgif.trm を少し今風に書き換えたところその問題が解消したようです
(完全に解消しているのかどうかまでは分かりません)。
なお、パッチも大きくなってきたので、
そろそろ違う版の tgif.trm (例えば gnuplot-4.0.0 のもの)
にはうまくパッチが当たらなくなっているんじゃないかと思います。
こちらで作っているのは、CVS 版 gnuplot (4.1.0) 付属の
term/tgif.trm (revision 1.28) への差分です。
(cf.
「情報やメモ (12/10 2004)」,
「情報やメモ (12/26 2004)」,
「情報やメモ (01/06 2005; no.2)」,
「情報やメモ (10/01 2006)」)
- (11/26 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板 で出た質問ですが
(523 番の記事
「lwが利かない」)、
Tgif terminal では linewidth が効きません。
とりあえず quick hack でそれをやる差分を作ってみました。
一応 CVS 版の gnuplot 用 (4.1.0 用) ですが、
gnuplot 4.0.0 でもほぼ当たります。当たらない所は手で修正して下さい。
また、Tgif terminal は常に色がつくのですが、
それも少し不満だったので、ついでにそれも fig.trm を参考に作ってみました。
これにより、set terminal tgif に { monochrome | color } オプションが
追加されます (マニュアルはまだ書いていません)。
なお、これは linewidth に関する上記の差分も含んでいます。
簡単にテストしてみたところではいずれもそれなりに動作しました。
良さそうなら本家にも送ってみようかと思います。
(cf. 「情報やメモ (11/29 2004)」)
- (11/12 2004)
(しおり用)
gnuplot 4.X では SVG 出力がサポートされていますが、
ImageMagick の display や convert ではどうもうまく対応されていません
(6.1.3-4 でも不可)。
gnuplot Q&A 掲示板
で聞いてみたところ
(494 番の記事
「SVG 出力」)、
use タグを使わないようにすると一応表示される、
という情報を頂いたので (Thanks 松田さん)、
term/svg.trm で use タグを使わないようにするパッチ (CVS 版 gnuplot 用)
を作ってみたのですが、
それで test 出力したものを、
SVG ビューワである squiggle (batik-1.5.1 付属) と
display (ImageMagick 6.1.3-4) で表示を比較してみました。
見て分かる通り、display の方は塗りつぶしが全体的にダメで、
下の白黒の box も変になっています。
Unix では SVG に対応しているソフトはそんなに多くは無く、
ImageMagick は重要なものの一つだと思うのですが、少し残念です。
もう少し ImageMagick (またはそのレンダリングを担当しているライブラリ)
に頑張ってもらう必要があるようです。
(cf. 「情報やメモ (02/13 2008)」,
「情報やメモ (02/15 2008)」)
- (11/09 2004)
(しおり用)
-
「情報やメモ (11/06 2004)」
に書いた、gnuplot 4.X での enhanced postscript で Shift_JIS 2 byte 目の
\ が文字化けする件ですが、
現在の CVS 版に、そこに書いた新しい修正が取り入れられました。
よって、今後はそれに注意する必要があります。
-
gnuplot Q&A 掲示板
での見聞き等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
タイトルのフォントとか、label のフォント等は指定できますが、
曲線の例 (key) のフォントだけを例えば小さくする方法は
gnuplot には一般的な方法は用意されていません。
よってそれを行なうには、
- windows terminal の場合は、
terminal 全体のフォントを小さく設定する
(set terminal windows 8、あるいはプルダウンメニューの Choose font)
という手がある
- postscript terminal の enhanced なら、
"plot sin(x) title '{/Times=8 sin(x)}'"
のようにフォントサイズを指定できる
のような手があるそうです。
最初の方は、key 以外のフォントについてはフォント指定して
大きくすればいいのかもしれませんが (確認してません)、
ちょっと面倒そうです。
(421 からのスレッド
「re(7):各曲線名前の位置を変えれますか?」)
-
Linux や FreeBSD 等で XFree86 を使っている場合、
gnuplot をインストールするためには
XFree86-devel もインストールする必要があるそうです
(そういえばどこかでそんな話を聞いたような気がする)。
(462 からのスレッド
「Gnuplot4.0 のインストール」)
-
gnuplot 4.0.0 の pdf terminal は、
新しい PDFlib (PDFlib-Lite-6.0.0p1) には対応していないので
そのままでは使えないようですが、
といった情報が寄せられました。
ただ、CVS 版の term/pdf.trm の該当部分には、
"PDF_open_file() もあまり良くないと言われているので、
多分またすぐ書き直さないといけないだろう"
とも書かれていますので、もしかするとそうなれば
また PDFlib のバージョン間の互換性に問題が発生することに
なるのかも知れません。
(479 からのスレッド
「PDF 出力可能な gnuplot の make」)
(cf. 「情報やメモ (12/03 2004)」,
「情報やメモ (12/17 2004)」)
- (11/07 2004)
(しおり用)
前回の報告 (10/28 2004)以後、
現在の CVS 版に入れられた機能について紹介します
(ChangeLog, manual の更新部分等より)。
- 「コマンドラインマクロ」が使用できるようになった
- set label の文字列の書式指定は、sprintf 等を使うように置き換えられた
- set multiplot layout 後に set size, set origin の値が
以前の値に復帰するようになった
- save コマンドで二重引用符ではなく単一引用符を使うようになった
特に最初の「コマンドラインマクロ」(set macros, substitution 参照)
が新しい機能で、
文字列変数と組み合わせて使用することで
長いコマンドラインを書かなくてすむようになります。
有用な例も載っていますので、
後程また新しい CVS 版のマニュアルの日本語訳を公開しておきます。
(cf. 「情報やメモ (12/03 2004)」)
- (11/06 2004)
(しおり用)
「情報やメモ (07/29 2004)」,
「情報やメモ (08/21 2004)」
や、研究室の gnuplot のページの
「情報やメモ (07/29 2004)」 に書いた、
Shift_JIS 2 byte 目の '\' が Postscript terminal の enhanced モードで
文字化けする件ですが、
現在の CVS 版では私の対処 (ENHPS.diff)
が取り入れられたのですが、やはり問題がありました (と連絡がありました)。
それを修正したものが新たに取り入れられると思いますが、
その問題について報告しておきます。
enhanced のマニュアルにも書かれていますが、
enhanced で使われる 5 つの特殊文字 '^', '_', '@', '&', '~' は、
前に '\' をつけることでその特別な意味を消す (escape) ことができます。
しかし、これが Shift_JIS 2 byte 目とぶつかる可能性があります。
私のパッチの元 (現在の CVS 版) で
以下のような Shift_JIS 文字列を試してみました。
- 分^2 , 能^2
- 分\^2 , 能\^2
- 分\\^2 , 能\\^2
- 分 ^2 , 能 ^2
- 分 \^2 , 能 \^2
「分」は普通の文字で、「能」は 2 byte 目が '\' になっています。
その結果、
- 分2 , 能2 (「分」の 2 乗、「能」の 2 乗)
- 分¥2 , 能2 (「分¥」の 2 乗、「能」の 2 乗)
- 分¥2 , 能¥2 (「分¥」の 2 乗、「能¥」の 2 乗)
- 分 2 , 能 2
(「分(空白)」の 2 乗、「能(空白)」の 2 乗)
- 分 ¥2 , 能 ¥2
(「分(空白)¥」の 2 乗、「能(空白)¥」の 2 乗)
となりました。いずれの場合も '^' の escape がなされていません。
しかも 2 つ目のものは文字によって結果も違っています。
このパッチに対して、ある修正をしたいと提案され、それを試してみると
上の同じ文字列に対して今度は以下のようになります。
- 分2 , 膿2
(「分」の 2 乗、「能 (= 94h 5ch)」は「膿 (= 94h 5eh)」 に化ける)
- 分 ^2 , 能2 (「分」+ "^2"、「能」の 2 乗)
- 分¥2 , 能 ^2 (「分¥」の 2 乗、「能」+ "^2")
- 分 2 , 能 2
(「分(空白)」の 2 乗、「能(空白)」の 2 乗)
- 分 ^2 , 能 ^2 (「分」+ "^2"、「能」 + "^2")
これは、1 番目のものが私のパッチよりは悪くなっていますし、
1, 2, 3 番目のものが文字によって結果が違っている、
という点ではあまり良いものとは思えませんが、
多分 Shift_JIS 文字は数式にはほとんど使わないと思いますので、
実際には 1 のような使われ方は少ないと思います。
むしろ、ちゃんと '^' の escape ができるという点では
私のパッチより優れていますので、こちらの方が良いように思います。
このパッチが採用された後は、
Shift_JIS 2 バイト目を enhanced の特殊文字と共に使用する場合は
スペースをうまく使う必要がありそうです。
今後もより良い対処、すなわち
- 2 byte 目が何であるあるかによって結果が変わらない
- 英語の場合と同じような \ の使い方が可能
であるようなものを考えてみたいと思います。
(cf. 「情報やメモ (11/09 2004)」,
「情報やメモ (02/21 2011)」,
「情報やメモ (03/11 2011)」)
- (10/28 2004)
(しおり用)
前回の報告 (10/22 2004)以後、
現在の CVS 版に入れられた機能について紹介します
(ChangeLog, manual の更新部分等より)。
- "set multiplot layout" のオプションに
downwards (default), upwards が追加された。
- 文字列演算子 "." (結合), "eq" (等号),
"ne" (不等号) が追加された
- 文字列処理関数 gprintf(), sprintf() が追加された
- 文字列変数、ユーザ定義文字列関数を利用できるようになった
文字列が数字の場合は、AWK のように、各場面において
自動的に変換もされるようです。
マニュアルにも面白い例が書かれていますので、
後程また新しい CVS 版のマニュアルの日本語訳を公開しておきます。
(cf. 「情報やメモ (11/07 2004)」)
- (10/22 2004)
(しおり用)
-
前回の報告 (09/24 2004)以後、
現在の CVS 版に入れられた機能について紹介します
(ChangeLog, manual の更新部分等より)。
- aqua term も enhanced text モードをサポート
- 座標系として `character` (screen 座標での文字単位の座標系) が追加
- font 指定で ",<size>" (font 名を書かなかった場合)
とすることで、現在のフォントのサイズだけ変更できるように修正
(ps,pdf,svg,emf,tgif terminal)
- 各 plot (あるいは line style の定義中) で、
"pointsize variable" によって、
各点毎に点の大きさを変更できるようになった
(そのための追加のデータ列が必要)
- gnuplot_x11 の memory leak の問題
(とそれに関連するフォントの初期化) の修正
- metapost terminal で両端に矢先を持つ矢がサポートされた
- label のクリッピング処理の修正 (set label は clipping されず、
plot with labels の方は clipping される)
- 多くの terminal で、負の pointsize は 1.0 に reset されるように
なお、これ以外にも何かあるかも知れませんし、
demo script も色々改良/修正等がなされているようです。
-
gnuplot Q&A 掲示板
での見聞き等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
MS-Windows 版 gnuplot を pgnuplot を使ってプログラムから
読み出す場合、VC++ 等でも _popen() が使えるが、
コンソールアプリケーションでは問題ないが、
Windows アプリケーションだと _popen() できないことがあるそう。
Windows アプリケーションで呼び出したい場合は
- _popen() のマニュアルに _popen() 同様のことを
やるための話へのリンクが載っているらしい
- _popen() をあきらめて system() で wgnuplot を呼び出す
等とする必要があるよう。
(411 から始まるスレッド
「VC++ にて gnuplot を起動する方法について」)
-
key (曲線の説明部分) のフォントだけ変更するのは、
現在はできないようなので、
(それができる terminal では) 全体のフォントを変える、
という方法がよさそう。
むしろそれ以外のフォントは割と適当に変更できる。
(423 から始まるスレッド
「私も教えて欲しいです−keyで使用するフォントだけ変更する方法」)
-
Octave はグラフ描画に gnuplot を使用しているが、
内部に system(), popen() 等の関数を持っているため、
Tcl/Tk のスクリプトなどを書いて
gnuplot 等を GUI 操作することもできそう。
実際に既にそのようなものもあるとか。
(376 から始まるスレッド
「Octave + gnuplot + GUI むずかしい…」)
-
wgnuplot の立ち上げ時のグラフウィンドウの位置は、wgnuplot.ini で
決定される (GraphOrigin の値)。
よってこれを操作すればその位置も制御できる。
さらに複数の wgnuplot.ini をバッチファイルなどで制御すれば、
複数のウィンドウを色々な位置 (重ならないよう) に出すことも可能。
(394 から始まるスレッド
「グラフウィンドウの大きさ位置指定について」)
-
png terminal の色は、直接指定して自由な色を設定できる。
test では 36 色くらいしか表示されないが、
実際には 98 色くらいで 1 周期、となっている。
(384 から始まるスレッド
「png形式にすると色の変換がうまくいきません。。。」)
-
gnuplot 4.X では、set label で指定した場所に点を打つことも可能。
(381 から始まるスレッド
「点をプロットする」)
-
最近の CVS 版では emf term で長らく問題であった (らしい)
問題がクリアされたよう。
もしかしたら、Word2000 等で読み込めないという問題が
クリアされているかも (未確認)。
ただ、wgnuplot なら、emf 出力を使わなくても
option menu の Copy to Clipboard でクリップボードにコピーすれば
メタファイル形式として使えるものになるらしい
(すみません、MS-Windows はほとんど使わないので意味が
よく分かっていません)。
(372, 375 の記事
「re(1):windows 用の出力」)
-
postscript terminal で出力した PS ファイル (EPS ではなくて) は
Illustrator で読み込ませると 90度ずれたような出力になるよう。
EPS では問題ないそう。
postscript terminal には、
多少 Illustrator 用の改良などが追加されたりもしているので、
多少オプションを付けると変化があるかも知れない
(記事の方は特に変わらなかったそう)。
aifm terminal もあるがこれは少し古いらしい (Illustrator 7.0)。
なお、軸の数字を回転させるのは、gnuplot 4.X では
"set xtics rotate {by <ang>}" で可能。
(360 からのスレッド
「postscript 出力の Illustrator での読み込み」)
(cf. 「情報やメモ (10/28 2004)」)
- (09/24 2004)
(しおり用)
2 点報告します。
-
「情報やメモ (09/04 2004)」
に書いた、make check でデモを自動実行する機能ですが、
どうやっているかと思ったら demo/ 内で単に
gnuplot all.dem < /dev/null
しているだけでした。/dev/null を食わせてあげると
自動的に pause が解除されるのは gnuplot-3.5 の頃から有効なようでした
(まるで知りませんでした)。
demo 全部の出力を一つの ps ファイルにするには
setenv GNUTERM post ; gnuplot all.dem < /dev/null > all.ps
でできるように書かれていますが、
これだと postscript terminal が何故か monochrome dashed でしか
出力されませんでした。
よって、
set term post color solid
load 'all.dem'
なる mk.gp ファイルを demo/ ディレクトリに置いて、
gnuplot mk.gp < /dev/null > all.ps
とするとうまく color solid な物が出力されます。
ついでに netpbm の pstopnm + ppmtogif (pnmrotate, ppmquant も必要)
で各ページを GIF にして、
gifsicle を使ってそれらを一つの animation GIF ファイルに
してみましたが、
gnuplot の demo を通して眺めるにはこれが一番良さそうです。
ただ、非力なマシンだと GIF にする作業にかなり時間がかかります。
-
現在の CVS 版には、以下のような機能が追加されています。
- with vectors が splot でも使えるようになった
(3D ベクトル場が表示できる)
- plot with labels の文字列にもカラー palette が使えるようになった
- call されるサブスクリプト内で $# (= オプションの個数)
が使えるようになった
- set xlabel, set title 等の位置指定に offset キーワードを
使えるようになった (構文の曖昧さを除くため)
- encoding として新たに koi8u (ウクライナ地方のキリル encoding)
をサポート
- arrow の head の長さが負の場合、矢先のみ書くようになった
(矢先と矢軸を別な線種で書くことが出来るように)
- gnuplot_x11 に -ctrlq ('q' や space は見ないで、Ctrl-q や
Ctrl-space を見るようになる) オプションが追加された
(cf. 「情報やメモ (10/22 2004)」)
- (09/04 2004)
(しおり用)
2 点報告します。
-
「情報やメモ (09/02 2004)」、
「情報やメモ (09/03 2004)」
に書いた、CVS 版の gnuplot が binary データで落ちる問題ですが、
本家に取り込まれました。
-
現在の CVS 版には demo/ に image.dem に加え、
multiplot や candlesticks に関する demo も追加されました。
さらに、Unix のように自分で make をして作っている場合には、
make check でデモを全て自動実行する機能も付け加えられました。
return を打たなくても勝手にどんどん進んでいきますので、
画面がどんどん切り替わってちゃんとした check はしずらいですが、
一通りの check を行なうには割りといいです。
(cf. 「情報やメモ (09/24 2004)」)
- (09/03 2004)
(しおり用)
1 点報告します。
- 「情報やメモ (09/02 2004)」
に書いた、CVS 版の gnuplot が binary データで落ちる問題ですが、
SPARC 版 Solaris のような big endian の環境では、
src/datafile.c の 486 行目付近で定義されている
df_endianess_type df_bin_file_endianess_reset = DF_LITTLE_ENDIAN;
を
df_endianess_type df_bin_file_endianess_reset = DF_BIG_ENDIAN;
にすると一応その問題は解消されます。
しかし今度は、demo/image.dem の
別のデモの表示がおかしくなるものが出てきます。
上の修正箇所を見ても分かりますが、
CVS 版の gnuplot では binary データの取扱いが改良され、
データの endian を指定して選択することができます。
ところが、一部のデモ用の付属データ (demo/sine.bin, demo/scatter2.bin,
および直接埋め込んであるバイナリデータ)
が little endian のデータであるために big endian の環境では
"binary" の後ろに "endian=little" をつけないと
正しく表示されません。
本家にも報告しておこうと思います。
(cf. 「情報やメモ (09/04 2004)」)
- (09/02 2004)
(しおり用)
2 点報告します。
-
gnuplot Q&A 掲示板 で、
MS-Windows 版 gnuplot は、OS によっては
日本語が含まれているパスを正常に扱えずに落ちる事がある、
という事例が報告されました
(313 から始まるスレッド
「Gnuplot が落ちてしまう現象」)。
その場合は「開く」「保存」だけでなく、
手動での load, save 等でも落ちるようです。
-
CVS 版の gnuplot に大きな改良が加えられました。
- plot でも binary データや matrix が扱えるようになった
- binary に様々なキーワードがつくようになった
- image, rgbimage スタイルが追加された
(カラーイメージ平面を表示できる; image.dem のサンプルあり)
ただし、まだ不安定なようで、
今の所うちでコンパイルしたものは
binary データの表示のところで失敗しています。
ドキュメントも大きな説明が追加されたので、
訳を公開できるのは少し先になりそうです。
(cf. 「情報やメモ (09/04 2004)」,
「情報やメモ (09/03 2004)」)
- (08/29 2004)
(しおり用)
C Magagine 2004 9 に、
MS-Windows 用のフリーで公開されている C の開発環境の話が載っていたので、
それで gnuplot-4.0.0 の compile を試してみました。
試したのは
です。いずれの場合もかなり苦労しました。
- Borland C:
- 付属の Makefile (config/makefile.win) の継続行の書き方
(@&&! と ! で囲んでいる) が古いのかエラーが出るので、
普通の行末 \ に修正
- それでもエラーがたくさん出る (config.h がなく、
それをコンパイルオプションで一部与えているが全然足りない)
ので、config.h を作って -DHAVE_CONFIG_H でコンパイル
- Makefile の tlink32 を ilink32 に修正
- Makefile に書かれているように cw32mt.lib ではなく cw32.lib
を使うように修正 (errno がらみのエラーが出る)
- リンカオプションに -L$(TC)\lib を追加 (何故か必要だった)
これらの作業で一応コンパイルは通るようになったのですが、
立ち上げるとグラフを書かせようとすると落ちます。
print なんかは実行できるので、
グラフ描画のライブラリ辺りの問題だろうと思いますがよくわかりません。
少なくとも Borland C でのコンパイル環境に関しては
gnuplot の本家では保守はなされていないようです。
また、Borland C でコンパイルすると、
コマンドプロンプト画面と通常の gnuplot ウィンドウのようなもの
2 つが立ち上り、
起動時のメッセージや print や show の出力などは
そのコマンドプロンプト画面の方に出ました。
stdout がそっちに出るのでしょうか。
ちゃんと動くものを少し見てみたいような気もします。
- Visual C:
- Visual C++ toolkit だけだと MS-Windows アプリケーションが
作れないそうなので、
付属の Readme.htm に従って Core SDK をインストール
- nmake, lib は Core SDK の Bin/Win64 の中に入っていてそれを使う
- zlib, libpng, pdflib をダウンロードせよと Makefile
(config/makefile.nt) に書かれていて、
zlib はバイナリパッケージを、
libpng はソースをダウンロードしてパスを適当に設定
- pdflib はバイナリパッケージをダウンロードしたが、
リンク時に引けない関数があるとのエラーが出るので
結局 pdf の対応を辞めるように Makefile を修正
(-DHAVE_LIBPDF, リンカオプション等を修正)
- zlib 付属のライブラリは zdll.lib なる名前だったので
(dll を使用するライブラリ) それに修正
- リンカが MSVCRT.lib がないと文句を言うが、
これは .NET Framework SDK にあるものらしく、
.NET Framework SDK 1.1 をインストールして使ってみると
別なエラーが出るようなので、結局それを使わないように、
/NODEFAULTLIB:LIBC.lib /NODEFAULTLIB:LIBCMTD.lib
となっているのを
/NODEFAULTLIB:MSVCRT.lib
と修正
- defined() を有効にするために
config.h に "#define GP_ISVAR 1" を追加
これらの作業で、リンク時にかなり警告が出ますが、
一応これで動くものが作れました。
デモも一通り通りました。
これで、CVS 版の MS-Windows での挙動も確認できることになりますが、
普段 MS-Windows を使っていないので手が慣れていないことと
使いなれているツールが使えずかなり作業に手間がかかりますので、
あまり深入りしないでおきたいと思います。
それから、いずれにもヘルプコンパイラは付いていないようなので、
それは別途用意する必要がありそうです。
(cf. 「情報やメモ (01/15 2015)」)
- (08/22 2004)
(しおり用)
1 点報告します。
- 新しい CVS 版では、以下の機能が追加/更新されたようです。
- set multiplot にオプションが指定できるようになり、
グラフの配置、拡大、位置合わせをそれで設定できるようになった
- set termoption 命令が追加され、
新しい set terminal 命令を発行しなくても
現在の terminal の設定を変更できるようになった
(ただし今の所これで変更できるのは enhanced と font オプションのみ)
- (08/21 2004)
(しおり用)
2 点程報告します。
(cf. 「情報やメモ (11/06 2004)」,
「情報やメモ (02/21 2011)」)
- (08/19 2004)
(しおり用)
2 点程報告します。
-
「情報やメモ (08/15 2004)」
に書いた sourceforge.net にある CVS サーバへのアクセスの問題は、
向こうの障害によるもののようです。
詳しくは以下をご覧下さい。
08/20 に復旧する見込みらしいと一応は書かれています。
-
「情報やメモ (08/13 2004)」
に書いた Postscript terminal の点数の多い場合の問題ですが、
やはり 3.8j.0 で修正が入った部分によるもののようです。
term/post.trm の PS_vector() に以下のように書かれています。
/* Ghostscript has a "pile-up of rounding errors" bug: a sequence of many
* rmove's or rlineto's does not give the same line made aby move's or
* lineto's.
* Therefore, let us do a stroke very often. There was a case when 400
* rlineto's were too much, so let's go a little bit higher than the default
* function sampling rate in gnuplot. */
if (ps_path_count >= 105) {
この 105 の数字が 3.8i.0 以前は 400 でした。それにより、
105 個の rlineto,rmove (= 折れ線の点の定義) 毎に stroke 命令
(= 曲線を書く命令) が入るようになり、
以前より細かく書き出しが行なわれるようになったようです。
例えば 「情報やメモ (08/13 2004)」
にあげた sample では、破線の 2.5 個分に一回の新たな書き出しが
行なわれ、破線がつぶれてしまっているようです。
よって、現実的な回避策は、やはり点を間引くしかなさそうです。
(cf. 「情報やメモ (08/21 2004)」,
「情報やメモ (09/08 2008)」)
- (08/15 2004)
(しおり用)
2 点程報告します。
-
サイトのアクセス
最近 sourceforge.net にある gnuplot の CVS 版へのアクセスが
よくありません。何か保守中でしょうか。
Gnuplot Q&A 掲示板も最近アクセスがよくない時がありました。
何か保守中でしょうか。
-
libpng と pdflib の衝突
いつの libpng の頃からかよくは分かりませんが、
gnuplot 内で pdflib (が内部に持つ png ライブラリ) と、
外部の libpng がぶつかってしまって png 出力ができない
(core dump する) ことがあるようです。
うちでは libpng をバージョンアップ (libpng-1.2.5 位の頃) した後で、
gnuplot-3.7.2, 3.7.3 でこの問題が発生しましたので
これらを再コンパイルする必要がありました。
ちなみに pdflib は、うちでは pdflib-4.0.2 を使用しています。
回避策としては、pdflib を再コンパイルして、
pdflib が持つ png ライブラリを使わずに
外部の libpng を使うようにし、
そして gnuplot を再コンパイルするといいようです。
ただし、gnuplot の configure 時に
pdflib 関係のチェックの所で失敗するかもしれませんが、
その場合は configure 内の "-lpdf" と書かれている後ろに
"-lpdf -lpng -lz" のようにすればいいでしょう。
ちなみにうちでは、pdflib が使用する tiff ライブラリも
外部のものを使うようにしたため、
"-lpdf -ltiff -lm -lpng -lz" のように書く必要がありました。
(cf. 「情報やメモ (08/21 2004)」,
「情報やメモ (08/19 2004)」)
- (08/13 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
でのやりとり等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
「情報やメモ (06/05 2003)」
で報告した Postscript terminal の問題ですが、
3.8j.0 で修正のコードが入ったのですがそのためか、
点数の多いデータ (7000 点位から発生するよう) の ps 出力時に
破線 (linetype 2) がつぶれる問題が報告されています (【291】)。
gnuplot 3.7.X, gnuplot 3.8i.0 ではその問題は発生せず、
3.8j.0 以降 (4.X も含む) で発生していますので、
その辺の修正が持つ問題の可能性があります。
以下はそのサンプルです。
(3.8k.X の場合は 4.0.0 と同じ)
とりあえずは、every を使って
データを適当に間引いてあげると回避できるようです。
(291 から始まるスレッド
「eps 出力で波線間隔の変更」)
-
現在の CVS 版では Postscript terminal に bug がありました。
kakuto さんが patch を投稿しておられます。
(308 から始まるスレッド
「re(12):eps 出力で波線間隔の変更」)
(cf. 「情報やメモ (08/19 2004)」,
「情報やメモ (09/08 2008)」)
- (08/08 2004)
(しおり用)
2 点程報告します。
-
gnuplot-4.1.0 の GD ドライバ
gnuplot の現在の開発版では、term/gif.trm, term/png.trm は
削除され term/gd.trm に統合され、
GIF 出力も GD ライブラリで復帰したのにともない、
gnuplot でも GIF が使えるようになりました (要 gd-2.0.28 以降)。
gd ライブラリは -DJISX0208 オプションで日本語化すれば
gnuplot でも freetype 経由で TTF フォントを使って
日本語を出力できますので
(
松田さんの「PNG 端末の漢字表示」 参照)、
これで GIF/PNG/JPEG が統一的に gd terminal ドライバで
日本語が使えるようになります。
-
各種 terminal の日本語対応
うちにインストールされているいくつかのバージョンの gnuplot について、
各種 terminal 上での日本語の利用可能状況を
備忘録として書いておきます。
調べるのは、主に
- gnuplot-3.7.2+1.2.0rc2 (山賀さんの gnuplot+ パッチ)
(以下 372+ と略す)
- gnuplot-3.7.3
(以下 373 と略す)
- gnuplot-3.8k.3+0.10 (尾田さんの gnuplot+ パッチ)
(以下 38k+ と略す)
- gnuplot-4.0.0
(以下 400 と略す)
としますが、もう少し古いもの (3.5,3.6,3.7 あたり) もありますので、
後で追加するかもしれません。
なお、いずれも Unix (Solaris 2.6) 上のもので、
MS-Windows 版の gnuplot (4.0.0) については
また後で別に調べたいと思います。
コンパイル時の設定にも色々依存しますが、
それも必要に応じて書いておきます。
各 terminal の日本語対応状況 (◯: 日本語出力可、△: 多少の工夫が必要、
×: 日本語は出力できない)
- x11 terminal: 372+: ◯, 373: ×, 38k+: ◯, 400: ×
- postscript terminal: 372+: ◯, 373: ×, 38k+: ◯, 400: △(注 1)
- png terminal: 372+: ◯(注 2), 373: ×, 38k+: △(注 3), 400: △(注 3)
- pdf terminal (注 4): 372+: ×, 373: ×, 38k+: ×, 400: ×
- latex terminal 等 (注 5): 372+: ◯, 373: ◯, 38k+: ◯, 400: ◯
- fig terminal 等 (注 6): 372+: ◯, 373: ◯, 38k+: ◯, 400: ◯
注:
- 日本語 PS フォントを指定すれば可能
- VFlib 経由 (plus patch)
- gd terminal ドライバ + 日本語化された GD library +
TTF フォントの指定で可能 (freetype library 経由)、
libpng 用の terminal ドライバ (png old) では不可
- うちでは pdflib-4.0.2 を使用
- 文字列を単にテキスト文字列として出力しているのみ。
他の LaTeX 系 terminal:
eepic,emtex,epslatex,mf,mp,pstex,platex,pstricks,texdraw,tpic
も同様。
- 文字列を単にテキスト文字列として出力しているのみなので、
日本語が本当に使えるかは各ソフトの日本語対応に依存する。他の
gpic,dumb,dxf,mif,regis,rgip,svg,tgif,tkcanvas
terminal も同様であるが、実際に各ソフトで日本語が出力されるかは
fig (◯), tkcanvas (◯), tgif (×)
terminal 以外は未確認。なお、
tgif,mif,svg
terminal による出力では、その日本語文字列に対しても
欧文デフォルトフォントが指定されてしまうので、
そこを (gnuplot の中でのフォント指定、あるいは gnuplot の外で)
修正する必要がある。
他の terminal に関する情報、
あるいは上にあげた未確認のドライバに関する情報も
お持ちでしたら是非お知らせ下さい。
(cf. 「情報やメモ (11/29 2004)」)
- (08/04 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
でのやりとり等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
角藤さんがコンパイルして公開しておられる MS-Windows 用の gnuplot
(gnuplot-4XXXw32.zip;
例えば
ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/utils/
にあります)
ですが、本家
(
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2055)
で公開しているもの (gp400win32.zip) に比べて、
defined() 関数が定義されていない、
という違いがあるようでした。
角藤さんに報告したところ、
08/02 の日付の gnuplot-41p0w32.zip では修正されるそうです。
(271 の記事
「re(2):初歩的とか言う前の問題でごめんなさい。」)
-
尾田さんの gnuplot-3.8k.3+0.10 パッチは、
gnuplot-4.0.0 にも一応当るようです。
gnuplot-4.0.0 は gnuplot-3.8k.3 とは実質的にはあまり違いがないので
いけるのでは、と試してみました。
patch 当てのときに失敗した、というメッセージがかなり出ますが、
調べてみるとほとんど本質的なものではなさそうなので
(バージョン番号とか、configure スクリプト自体、
Makefile の新しいオプション部分など)、
それらを無視して普通通りコンパイルしました。
ただし、configure にうまくパッチが当らなかったために
gp+/ 以下の configure が行なわれなかったので、make の前に手動で
( cd gp+ ; ./configure )
をやる必要がありました。
できあがった gnuplot は、Postscript の plus 機能、
x11 terminal での日本語表示など、
一応 patch による機能が使えているようです。
(259 から始まるスレッド
「X11 での日本語ラベル」)
- (07/29 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
でのやりとり等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
Shift_JIS 2 byte 目が '\' の場合に文字化けする問題は、
windows terminal や (noenhanced) postscript terminal 等では
'' 内に記述することで回避できるが、
enhanced postscript ではだめ。
noenhanced postscript では '\' を '\' 2 つに展開するコードが
入っているが、
enhanced postscript では '' 内でも '\' を特別視する
(\xyz の八進数用) ために
Shift_JIS 2 byte 目の '\' は無視されてしまうよう。
対処としては、
- "set title '十\勝'" のように '' で囲んで、
かつ Shift_JIS 2 byte 目の '\' の後ろに '\' を追加する
- パッチ (ENHPS.diff)
を当てて gnuplot を作り直す
があるが、後者は問題が起こる可能性もあり
(Thanks 山崎さん)。
(63 から始まるスレッド
「日本語ラベル」)
(cf. 「情報やメモ (11/06 2004)」,
「情報やメモ (08/21 2004)」,
「情報やメモ (02/21 2011)」)
- (07/16 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
でのやりとり等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
MS-Windows 版 gnuplot (wgnuplot) でも -persist が使えるが、
C 言語などで pgnuplot 経由で使う場合、
データを送って pgnuplot を close した後もグラフウィンドウを残すには、
pgnuplot を open する際に
"pgnuplot -persist -" や
"pgnuplot - -" のように open すればよい。
これは、「コマンドプロンプト」の上で
echo plot sin(x) | .\pgnuplot - -
のようにしても確認できる。
pgnuplot は与えられたオプションを
そのまま wgnuplot の起動オプションとして wgnuplot を実行する。
(202 から始まるスレッド
「外部呼出しについて2」)
-
MS-Windows 版 gnuplot (wgnuplot) で、
グラフ上でオプションメニューを出す場合
通常はマウスの右クリックで出るが、
現在の gnuplot はマウス機能がついているので
グラフ上でマウスクリックするとそちらが邪魔をしてしまう。
その場合、
- 一旦 "unset mouse" を実行してマウス機能を OFF にする
- グラフの描画画面内ではなく
描画ウィンドウの上のバーを右クリックするか、
ウィンドウアイコンをクリックする
のいずれかでできる。
いちいち "unset mouse" するよりも
後者の方が楽なよう (Thanks 松岡さん)。
(214 から始まるスレッド
「Unmouse はしなくても。」)
- (07/10 2004)
(しおり用)
現在開発版の gnuplot-4.1.0 では以下のような新機能が盛り込まれています。
- with filledcurves: 2 曲線の間を塗りつぶす機能が追加
- datastrings: データファイルに文字列を入れ、
それを直接タイトルやラベル、軸の見出し等に使用する機能
- with labels: datastrings の機能の一つで、
1 列目 2 列目を x,y 座標、3 列目を label と見て
指定した座標に label を表示する機能
- with histograms: 棒グラフを書く機能
histograms は積み重ね型 (stack) の棒グラフ (rowstacked, columnstacked)、
および塊型 (cluster) の棒グラフ (clustered) が書けます。
デモを見るとなかなか凄そうです。
他にもいくつか追加/変更された機能等はあります。
詳しくは、gnuplot.doc の差分を見てみて下さい。
- (07/05 2004)
(しおり用)
gnuplot Q&A 掲示板
でのやりとり等で得た情報を備忘録として書いておきます。
-
gnuplot 3.8 で追加された set arrow の rto の機能が、
3.8h.0 位から enbug されているよう (src/set.c)。
CVS 版でようやく修正された。
(153 から始まるスレッド
「re(4):続・初歩的な質問ですが・・・・」)
-
最近 CVS 版は 4.0.1,4.0.2,4.1.0 と version が上がったが、
公開はなかなかされないよう。
(173 から始まるスレッド
「4.0.1」)
-
"if (条件) 文 ; 文" のように if の後に
複数の文が置けるようになったのは 3.8 以降。
(163 から始まるスレッド
「re(5):曲線の連続描画(再質問」)
-
key の文字色は、
3.7.X では GIF や PS terminal などでは曲線の色と同じだった
(X11 terminal は黒だった) が、
3.8 以降では terminal によらず黒になるようになった
(src/graphics.c)。
(125 から始まるスレッド
「postscript での凡例の文字色」)
-
PNG terminal で背景色等が指定できるようになったのは
3.7.2 以降のよう。
(123 から始まるスレッド
「グラフ背景色」)
-
set hidden3d で trianglepattern [n] を指定すると
表示の見た目がかなり変わる。
しかし、表示されていない曲線で消える所もあるので
なんとなく善し悪しもあるよう。
(122 から始まるスレッド
「鳥瞰図を書きたいノですが」)
-
set term table と plot の smooth オプションを組み合わせると
補間データも取得できる。
しかし、線形補間 (1 次補間) はどうもうまく取得できないよう。
(119 から始まるスレッド
「gnuplot の折れ線上座標値取得」)
-
MS-Windows の EMF terminal は、
(patch を当てた) XP ではどうもうまく使えないよう。
それを一度 OpenOffice に通すと使えるようになるとか。
(31 から始まるスレッド
「windows 用の出力」)
(cf. 「情報やメモ (12/17 2004)」)
- (04/29 2004)
(しおり用)
MS-Windows 用の gnuplot-4.0 のテストの続きです。
-
3.7.2 での設定を消してみて、
最初から wgnuplot を立ち上げた状態からはじめてみても、
山賀さんの文書にある通り、
- 立ち上がったウィンドウで右クリックでフォントを選択して
- 再び右クリックして update wgnuplot.ini を実行
すれば、そのウィンドウで日本語が使えるようになります。
-
Window terminal のグラフウィンドウでも同様の設定をすれば
日本語が使えるようになりますが、
グラフウィンドウ内の右クリックでフォントを選択する場合、
(gnuplot 3.8 以降の) デフォルトのマウス機能が邪魔をするので、
一旦
unset mouse
でグラフウィンドウのマウス機能を無効化してからフォントの設定を
行う必要があります。
ということで、
後はどうやら 4.0.0 用の日本語 wgnuplot.mnu があれば、
MS-Windows 用の gnuplot の日本語化が一応はできるようで、
必ずしもあらかじめ gnuplot-3.7.2+ のインストールをやってなくても
いいみたいです。
- (04/28 2004)
(しおり用)
MS-Windows 用の gnuplot-3.8k (尾田さんの gnuplot-3.8k.3+0.10;
以下 gp38k+ と書く),
gnuplot-4.0 (オリジナルサイトの gnuplot-4.0.0; 以下 gp400)
を少し試してみました。
気がついたことを少し書いておきます。
なお、環境は MS-Windows XP 上です。
-
一度、MS-Windows 用の gnuplot+ (3.7.2+1.2.0rc2; 以下 gp372+)
をインストールして、日本語を使える状態にしてあったことが効いているのか、
gp38k+, gp400 いずれの場合でも、
wgnuplot.mnu を gp372+ 用の wgnuplot.jmn に置き換えて
wgnuplot を実行するだけで、
メニュー等がちゃんと日本語になり
日本語化された gnuplot の雰囲気が出ている。
-
ただし、wgnuplot.mnu は gp38k+, gp400 では gp372+ に比べて
かなり行数が増えているので、本当はちゃんとしたものを作る必要がある
(これも日本語訳を行うか ?)。
-
もちろん wgnuplot.hlp を日本語マニュアルで置き換えることも可能。
-
windows terminal 上のグラフに日本語を表示することもできるよう
(これも gp372+ をインストールしたおかげか)。例えば
set title 'これは十勝です'
plot sin(x) w l
のようなものが、gp400 でも期待通りに表示される。
-
Shift_JIS 環境なので、上の例は
set title "これは十勝です"
plot sin(x) w l
と二重引用符にすると文字化けする。
- (04/19 2004)
(しおり用)
-
ついに gnuplot-4.0 が公開されました
(詳しくは 公式の WWW ページ
参照)。
-
gnuplot-4.0.0 のマニュアルの日本語訳も公開しました。
「gnuplot のページ (Takeno Lab)」
をご覧下さい。
-
「情報やメモ (03/17 2004)」 に書いた
set grid と hidden3d の件ですが、
4.0.0 では hidden3d のときには set grid のオプションは
無視されるように改良 (?) されました。
-
そういえば以前、松田@東京電機大 さんに visualize-ML で
教えて頂きましたが、
-DJISX0208 付きでコンパイルした libgd を使えば
JPEG, PNG の画像に日本語の TTF を直接埋め込めます。
松田@東京電機大 さんのサイトにその
サンプル
もあります。
- (03/17 2004)
(しおり用)
-
このページの リンクリスト に、
gnuplot のデモへのリンクを追加しました。
これは gnuplot の配付に含まれるデモスクリプト (demo/*) の
出力を PNG で行ったものです。
現在の gnuplot でどのようなことができるのか、
gnuplot の威力がよくわかります。
-
いくつか古いリンクを修正しました (完全ではありません)。
-
gnuplot-3.8X の set grid では、front や back 等の
オプションがつけられるようになっていますが、
少なくとも最近の 3.8j, 3.8k では挙動が少し変
(hidden3d では逆みたい) なようです。
詳しくは
Gnuplot Q&A 掲示板 の記事番号 21 から続くスレッド
(「3.8 の set grid font」)
をご覧下さい。
(cf. 「情報やメモ (04/19 2004)」)