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(PDF ファイル: yokoyama1.pdf)
3 問題の定式化
この節で問題の設定を明確にしておく。
2 節の最後に述べたように、
元の問題を少し一般化して考えることにする。
まず、3 次元空間を考え、中心が原点である 平面上の
以下の楕円を底面とする。
そして頂点 P の座標を
() とする (図 6)。
元々の問題は、, の場合に相当することになる。
底面の楕円周上の点は
(
) とパラメータ表示される
(注: の場合には は一般には中心角とは異なる)。
よって、PQ を () に内分する点を R とすれば
R の座標は
となり、すなわちこの側面が で以下のように
パラメータ表示されたことになる。
|
(2) |
この と を消去すれば、 のみによる曲面の表示式も得られる。
より、
|
(3) |
となる。この式を について解いて の式で表せば、
領域 上の曲面 に対する曲面積の公式
によって側面積を表すことができる。
しかし式 (3) を について解くのは、
2 次方程式なので一応可能ではあるが少し面倒だし、
そもそもその後の積分の計算が大変になりそうなので、
むしろパラメータ表示 (2) に対する面積分公式
を用いた方が良い。
なお、この (3) から、(定数) とした式、
すなわちこの曲面の水平断面の形は、どの高さでも底面の楕円と相似な楕円
(ただし中心はずれている) になっていることがわかる。
元の問題の場合には常に円になっていることになるので、
それを利用したような計算法はないかとも考えたのだが
それは見出せなかった。
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Shigeharu TAKENO
2005年 2月 28日