例えば、B 列の初期配列が
6,2,8,3,7,1,5,4である場合、A 列の最終形は
6,2,4,8,7,1,5,3であるので、
減少列ブロックで考えると、これを統合すると 2 回で一つのブロックにはできるが、 最終的には降順なので、もう一回必要で、3 回かかることになる。
まず、この減少列ブロックの復元を考えてみる。
ところが、この例では 1 回目に全体を逆転させる手順が入っている。 降順でもいい場合、あるいは降順への整列化の場合への応用も考えると この方法は無駄で、 むしろ最後に全体を逆転させる手順が来る方がよい。
これは A 列で言えば、A 列の最終形を最初に逆転させ、 その増加列ブロックを統合することに他ならない。 今度はその手順を紹介する。 逆転された A 列の最終形 3,5,1,7,8,4,2,6 から開始する。
この方法ならば、コンピュータのプログラム化も容易で、 増加列ブロックの統合部分を作ってしまえば、 それを方法 A でも方法 B でも利用することができることになる。
実は、ある A 列に対する方法 A の手順列が、, , ... の場合、 それと同じ A 列を用いた方法 B の手順列は、 , , , , ...となることが 容易示される。ここで、 は の置く位置を反転させたもの、 すなわち、 の山へ置くことを の山へ置くことと 読み変えたものであり、 は の前後を逆転させたもの、 すなわち、手順の前後を入れかえたものである。
よって、増加列ブロックの統合ルーチンによる手順列を 適当に反転、逆転させれば方法 A でも方法 B でも、 整列化手順列の生成ができることになる。