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2 問題設定

ここでは、問題の設定を明確にする。

それぞれに番号が書かれている $N$ 枚の紙を、 いくつかの山に適当に配り分け、 そしてそれを積み上げて再び配り分ける、 といったことを何回か繰り返すことで整列化する、ということを考える。 配ることができる場所の数を $M$ ($M\geq 2$) とし、 それらにそれぞれ $A_1$, $A_2$, ..., $A_M$ と名前をつけることにする。

配り方、集め方としては、次の 2 種類を考えることとする。

方法 A の方が考察には単純であるが、 実際に配るときは番号等を確認できる方法 B の方が多少便利である。

ルール 5 により、手持ちの紙を $N$ 回分配する作業が単位となるので、 作業回数は、それを 1 回、と数えることにする。 よって、1 回の作業は紙の $N$ 回の分配の手順からなることになる。

なお、[1] では、$M=2$ で、かつ上のルール 3、ルール 4 に対し、

というルールの元での考察を行っているが、 実際にはルール 3' のような答案用紙の移動はやりづらいし、 そこに時間のロスが起きる。 しかも、上記のルールの場合は、機械化も可能だと思われるが、 ルール 3' の場合は機械化も複雑になると予想される。

実行に必要な手順数についても、[1] の設定よりも このルールの方がいい結果が得られることもわかった。


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竹野茂治@新潟工科大学
2006年2月24日