一方で、一般の自然数 に対する (1) を の式で 表す公式も知られていて、 「ファウルハーバーの公式」などと呼ばれることも あるようである ([1]) が、 数学辞典 ([2]) では同様の式が「ベルヌーイ多項式」で 表されている。
さらに「ファウルハーバーの定理」というもので この に関する性質も多少知られているようであるが、 Web 上にあるその説明 ([3][8] 等) は、 代数的な計算の紹介やベルヌーイ数によるものが多いようだし、 高校の数学でも (2) は の展開式を 用いて代数的に導く計算で示されていると思う。
それに対し、本稿では「解析的」、すなわち微積分を用いて それを計算する方法を示し、 その「ファウルハーバーの定理」の性質も考察してみる。
竹野茂治@新潟工科大学