7 x の負の有理数乗の定積分
次は、
の負の有理数乗
の定積分
(51)
を考える (
は互いに素な自然数)。この場合も、リーマン和
(52)
に対して
,
を (42) と同じにとると、
(44) と同様に
(53)
となる。
標本点
を
(54)
とすると、これが
となるためには
が必要で、よって以下ではまず
、すなわち
(55)
を仮定して話を進める。このとき、リーマン和は、
(56)
となって
のような形になる。
分点
を、
(57)
と取ると、
より、
と変形できる。ここで、条件 (55) より、
に対しては、
であるが、
に対しては
もありうる。その場合は、
より、
なので、そのような
に対する項は
で 0 になる。
で
の場合も、
であるから、やはり
となる。よって
のときに (58) で
残るのは
の項のみで、それは
となる。あとは、
を示せばこれが
となる。(57) より、
であり、
は下に凸な減少関数で、よって
は
で下に凸な増加関数だから、
命題 4 より
は
で最大値をとり、
となって収束条件も満たされる。これで、(55) の元では、
(59)
が示されたことになる。
あとは、(55) 以外の
(60)
の場合を考えればよい。なお、
と
は互いに素と仮定しているので
の場合は考えなくてよい。
この場合リーマン和 (52) は、
分点
を
ととり、
とすると、
となる。ここで、
に対しては、
(60) より
と
なるが、
のときは
もありうる。
しかしそのときは、
より、
となるし、
ならば、
より、やはりその項は 0 に収束するから残るのは
の項だけで、
(16) よりそれは
となって極限は (59) と同じ式になる。
あとは
を示せばよいが、
は、
が下に凸な増加関数なので
は
で最大値を取り、よって
となって、収束条件も満たされる。
よって、(60) の場合も、
は (59) となる。
竹野茂治@新潟工科大学
2026-07-30