放物線は、形を変えずに平行移動するか上下反転することで、
のグラフに変えることができる。この関数のグラフは、 のグラフを 方向に 倍したものになっているが、 であってもこれが (2) と相似になる。 それを以下に示す。 まず、のグラフを 方向と 方向に 倍すると、それは
この性質は、放物線だけでなく、巾乗
(およびその定数倍) も同様の性質、 すなわちグラフの 方向への任意の拡大が、 元のグラフに相似になるという性質を持つ。 (3) のグラフを 方向に 倍 () して、 , 方向に 倍 () すると、なお、これは 、すなわち については言えず、 は相似拡大しても のままなので、 に相似にはならない。
本稿では、(4) の性質を持つ が、 () の定数倍以外にもあるかどうかについて考える。
竹野茂治@新潟工科大学