一般に超関数 に 関数 をかけた も 上に定義でき、それは
となる。そして、超関数 の微分 は、 の部分積分形で定義される。さて気になった式というのは、デルタ関数 に 関数 をかけた の導関数であるが、 当然積の微分から、
となるのであるが、デルタ関数の性質 (1) から、実は となることが知られている。ここからすると、 積の微分 (6) は、 となるような気がするが、一方、微分の前に (7) を適用すると、 となって、(8) と合わないような気がする。 これは、果たしてどちらが正しいのだろうか、という話である。竹野茂治@新潟工科大学