2 回目の講義で課したアンケート項目は以下のものでした。
「OS」という言葉に関しては、どれくらいの人がそれを知らないのか、 ということも知ることも考えて、あえて説明しませんでした。
また、2. は 1. に書かれている OS 名は入らないはずですが、 1. に書かれているものを 2. にも書いている人が 4 人いました。
複数の回答も多かったのですが、それに関しても集計してみました。 あげられていた OS は大別して MS-Windows 系 OS, Mac OS, MS-DOS, Linux, わからない、その他、といった感じでしたが、それらは以下のようになりました。
MS-DOS は MS-Windows の一つ前の世代のパソコン用の OS で、 昨年よりも使ったことがある、という人が減っていますが、 それは自然な流れでしょう。逆に今でも 9 人もいることの方が驚きです。
Mac OS も、パソコンショップでは現在でも一角を占めている割には ユーザが少ない感じがします。 Linux はパソコンでも動く Unix 系 OS の一つですが、 一時のブームは去ったとはいえ、多少使ったことがある人はいるようですね。
Basic と書いている人がいましたが、本来は Basic は OS ではなく プログラミング言語の一種なのですが、 初期のパソコンでは (かなり昔) Basic のインタプリタ性を利用した形で 確かにある意味で OS としても使われていました。
TRON というのは国産 OS で、パソコン用の OS としても出てはいますが、 現在は主に小型機器 (マイコン) 用の OS として使われています。 携帯電話の OS のシェアとしては No.1 だそうですから、 そうとは知らずに使っているかも知れませんよ。
OS/2 は、MS-DOS の後継 OS として IBM と Microsoft が開発した OS でしたが、 Microsoft が OS/2 から撤退して主力を MS-Windows に移行してからは、 日本国内ではユーザが少なくなりました。 しかしアメリカではまだ割とユーザがいる OS の一つだそうです。
OS2000 は、調べてみると Unix 系 OS の一つのようです (詳しくはわかりません)。 DirectX は、OS ではなくゲームプログラム用のライブラリ (API 群) のようなもののようです。 MX-DOS は MS-DOS または MSX-DOS の間違いでしょうか。 探したのですがみつかりませんでした。 また、「98」は「使ったことがある OS」には MS-Windows 98 と書かれていたので、 MS-Windows 98 のことではないようですが、だとするとなんでしょう。 NEC のパソコンが「98」と呼ばれることもありますが、 これは OS の名前ではありません。 中には「キャンビー」と書いた人もいましたが、これも多分 OS ではなく、 パソコンの名称でしょう。
上記のように大別して分けた場合、使ったことがある OS の種類を 個人毎に数えてみると以下のようになりました。
MS-Windows や Mac OS の細かい内訳ですが、以下のようになっています。
Mac OS は「使ったことはないが」の方は単に Mac OS とだけ 書かれたものばかりでしたが、 「使ったことがある」の方には Mac OS のバージョンや MS-DOS のバージョンを とても細かく書いた人もいました。
なお、「MS-Windows MX」や「MS-Windows 97」は誤表記かも知れませんし、 「DOS Windows」は MS-DOS 上で動作していた MS-Windows 3.1 のこと かもしれません。 他にも例えば「MS/DOS」「Linax」「Window's」「ワック」などの誤表記が 見られました。
色んなものが書かれていましたが、おおまかに分類してみました。
不満が見つかれば、それを解決すればいいものができる、 そうやって新しいものが作られていきます。 今後社会に出れば、身の回りにあるものの見方を変え、 新たな提案をする、改善策を考える、ということが要求されるだろうと思います。 コンピュータに関しても、好むと好まざるとに関わらず 今後数年間は間違いなく皆が使い続けるもので、 情報電子工学科の卒業生はその専門家と見られたり、 コンピュータの利用環境の改善、またはコンピュータ自身の改良などに たずさわることは十分に考えられます。 問題意識を持ってものを見る、 ということを大学にいるうちに勉強し身につける、 ということは大切なことだと思います。
皆さんも上にあげられている不満をヒント、あるいは格好の演習問題だと思って、 それらを改善する解決策を各々の問題に対してそれぞれ複数 (できれば 3 つ以上) 提案することを考えてみるといい勉強になると思います。
アンケートの最後の項目の「この講義に関して自由に」の部分に 書かれていたことを上げます。 今回は特になければ書かなくていい、としたので あまり多くは書かれていませんでした。
そうでもなかったと思います。2 回目、ということで慣れて来たのでは。
「普通」ってなんでしょう。 また、少なくとも「概論」の講義が普通だとは思いません。
外気温にもよりますし、何よりクラスに一杯の人間がかなりの熱を発するので、 うまく調整するのは難しいです。 そしてもちろん個人差もありますので、学生にも、 寒いと思ったら長いものを着る、上に何か着るなどの対策を してもらいたいと思います。 私の白衣も冷房対策の意味があります。
いずれも多少は気をつけたいと思います。
中学校、高校の授業からまだ抜けていない意見であるように思います。 自分で理解して、大事だと思うところは自分で色を分けて書いたらいかがでしょう。 大学の教科書、講義は大抵高校までと違って無愛想な感じでしょう。 それは皆さんを大人扱いしているのです。
いつまでも受身的な学習方法を取るのでなく、 はやく自主的な学習態度を身につけてください。
私のパーソナリティにも依存しますので、自ずと限界があります。 また、私はあまり楽しい教員ではありません。 むしろ情報電子では恐い方の教員だと思います。 よって、そういうことを期待しないでください。
今回は出席表を回し忘れましたが、こちらの都合でちゃんと必要なので 次回からはちゃんと回す予定です。