木管楽器は、木星の振動板などで構成される「リード」と呼ばれる 部分で原音を発生させ、それを木管の共鳴管で共鳴音を生成する。 リコーダーと同様、音高は原音を発生するリード部分で変更するのではなく、 管に開けた穴を開けたり閉じたりして 擬似的に共鳴管の長さを変更する (短くする) ことで、 共鳴音の音高を変える仕組みを取っている。 よって、一般に木管楽器には共鳴管に多くの穴が開いている。
それに対し、金管楽器は原音はマウスピース内での唇の振動で作成していて、 原音の音高を自発的に変更することが可能になっていて、 例えばマウスピースだけで演奏すれば、連続的に音高を変更できる。 しかしマウスピースを楽器本体につなげると、その連続的な原音のうち、 金属管で共鳴する音しか生成できないようになっていて、 逆にそれによって、特定の安定した音高のみが生成される仕組みになっている。
現在の金管楽器では、バルブなどの仕組みにより迂回路を使うことで 金属管の長さを変更でき (長くする)、 それにより音高を変更できるようになっているが、 トランペットやシングルホルンのように 3 つのバルブしかない楽器では それによる音高の変更の幅はそれほど多くはない。 3 つのバルブの役割は、おおまかに言って以下のようになっている。
竹野茂治@新潟工科大学