1 はじめに

講義では、正規母集団から取った $n$ 個のデータの平方和を 母分散で割ったものが自由度 $(n-1)$ のカイ自乗分布に従うことを述べ、 $n=2,3$ のときにそれを具体的に説明したが、 本稿では、一般の $n$ に対する証明を行う。

なお、本稿では現代的な公理的確率論ではなく、古典的確率論の範疇で考える。

竹野茂治@新潟工科大学
2022-08-23