アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、好意的な意見に対する回答、および回答が不要と思われる その他の意見に関する回答は省略します。
アンケートのページに戻る( IIic: 基礎数理 II (情報・環境 1 年)、 IIma: 基礎数理 II (機械・建築 1 年)、 IV: 基礎数理 IV (情報・物質 2 年)、 A: 応用数理 A (情報 2 年) )
「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は講義の内容が多いので、 高校などよりも進度は速いのです。 これでも以前の講義よりはだいぶ進度を落していますし、 かなり限界に来ていると思いますので、逆にこの程度のスピードには ついて来て欲しいと思います。 実際、基礎数理 II は、一昨年基礎数理 III と入れ換えを行ってから、 進度をさらに落としています。
それに速く進んでいるように感じるかも知れませんが、 深い内容を紹介しているわけではありませんので 分量はそう多くはありません。
また、大学の講義は、すべての学生に 内容をすべて講義中に理解させようと思って行ってはいません。 講義時間以外にちゃんと自分で勉強して初めて理解できる、 それが大学の講義のあり方です。 だから、内容を理解しながら聞こうとすると、 どうしてもおいていかれることがあるでしょう。 それは正しい勉強の仕方ではありません。 詳しくは、 「大学の講義について」 を参照してください。
それでも速いと思うなら、教科書は与えてありますし、
講義もほぼ教科書通りに進めているだけですから、
講義のペースに惑わされずに自分のペースで勉強したらいかがでしょうか。
元々大学の勉強というのはそういう物だと思います。
(11/25 2008; 12/07 2008 修正)
特にクラス分けで前期 B クラスだった学生は、 後期から教科書や講義形式が変わったのでそう感じるかもしれませんが、 実際にはそれほど深い内容をやっていませんので、 実はそれほど難しくはありません。 講義中に話した内容を復習しながら宿題をやれば、 ちゃんと理解できると思います。
クラスが適切でない、と書いた人もいましたが、 最初にも話したと思いますが、 講義の成績とクラス分けはあまり相関がないという結果が出ていて、 そこでちゃんと勉強したかどうかが出ています。 よって、クラスが適切ではないから単位が取れない、 と考えるのは間違っています。 昨年も前期 B クラスから後期私のクラスに多くの学生が入ってきましたが、 そのうちの多くの学生がちゃんと単位を取っていますし、 逆に前期 C クラスだった学生で後期不合格だった学生もいます。
また、大学の講義は確かに難しいかもしれませんが、
逆に考えれば難しいからわざわざ勉強する価値があるのだろうと思います。
難しくなければ大学に来なくても勉強できるでしょう。
その難しいものをクリアして、それを身につけ、
自分を少しずつパワーアップさせて行くんだと考えたらどうでしょうか。
そうすればむしろ難しい講義ほど必要だ、と考えることもできるでしょう。
(11/25 2008)
以前やっていたこともありますが、 現在はいくつかの理由でそれはやっていません。
そして、上記をクリアするように、
「講義時間中にすべての内容が理解できるように講義し、
演習問題を講義中に課し」たら、
講義以外には何も勉強しなくなるんじゃないでしょうか。
それは大学の講義としては正しくありません。
(11/25 2008)
この大学の講義室は縦長ですし、
皆さんの方に向かって話をすることも少ないので、
確かに後ろの方は聞き取りにくいかもしれません。
そういう場合はなるべく前に座るといいでしょう。
まだ前の方は十分に空いています。
(11/25 2008)
私もそう思っています。 うちの大学は、暖房の吹き出し口が天井にあり、 基本的に暖気が上にたまりやすく、 立っているとボーっとするくらい暑いのですが、 座っている人は足元が寒い、ということになりがちです。 だから、私は暑くても学生は寒いのではないかと思って我慢していました。
しかし、せっかくですから今後は設定温度を 2 度ほど下げてみることにします。
(11/25 2008)
意味がよくわからないのですが、
なお、この意見を書いた学生は、
私の講義の出席が今まで 1 回 (しかも最初の講義を休んでいる)
しかなかったようなのですが、
それなら伝わらなくても当然でしょう。
欠席している人に内容を伝達できるような能力は私にはありません。
(12/07 2008)
現在そういうことはしていませんが、それには理由があります。
宿題をしていない、あるいは何が宿題に出されたのかも知らない人には、
ページ数が必要かもしれませんが、
そのような人に配慮をする必要はないだろうと思っています。
(12/07 2008)
確かにもう少し問題があっても、とは思いましたが、 1 枚に収めるためにあの程度としました。 それに、最後の方まで手が動いている人もいたようですので、 まああんなものかなと思います。
我々は (少なくとも私は)、計算が早くできるかどうかを見ているのではなく、
むしろ教えたことを理解しているかどうかを見ていますので、
時間が足りないよりは時間があまる程度で丁度いいと考えています。
(11/25 2008)
残念ながら私は工学的な例をそれほど知りませんが、 まず間違いなくよく使われています。 講義でも話したと思いますが、実際ある機械の学生から専門科目に関して、 「このテイラー展開の計算がうまくいかないんだけど」 という質問を受けたことがあります。 応用例については、私よりもむしろ工学の先生の方が詳しいだろうと思います。
なお、「ロピタル、微分、積分も含めて、それらの日常での使用例を知りたい」
という意見もありました。
これは、多分「日常」の使用例はそれほどなかろうと思います。
実際、社会人の多くはそれらを知りませんが、
それらを使わなくてもちゃんと「日常生活」を送っています。
だから我々は「日常生活を豊かにする」ために
そういったことを教えているわけではありません。
工学部出身のエンジニアとして必要、
または知っていると武器になるだろうと思われるので教えているのです。
「日常」ではなく、工学的な現場で出てくるものだと思います。
(11/25 2008)
必要な内容はすべて最初の復習のところで提示していて、
そこで知らせていないことは使ってはいませんし、
この教科書にも一通りのことがちゃんと書いてありますので、
必要なら前の方を見て知ることはできると思います。
(11/25 2008)
前期 B クラスだった学生の意見のようですが、 昨年も前期 B クラスから後期私のクラスに多くの学生が入ってきましたが、 そのうちの多くの学生がちゃんと単位を取っていますし、 逆に前期 C クラスだった学生で後期不合格だった学生もいます。
試験をやってわかったと思いますが、
結局は講義の内容を理解し、
ちゃんと宿題をやっていれば十分単位は取れます。
(11/25 2008)