小テストのアンケートの意見に対する回答 (2007 年 前期)


はじめに

アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、好意的な意見に対する回答、および回答が不要と思われる その他の意見に関する回答は省略します。

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目次

(Iic: 基礎数理 I (情報・物質)、 Ima: 基礎数理 I (機械・建築)、 III: 基礎数理 III (情報・物質))

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不満、要望


進度が速い/板書が速い

(基礎数理 I (機械・建築)、基礎数理 III (情報・物質))

「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は講義の内容が多いので、 高校などよりも進度は速いのです。 これでも以前の講義よりはだいぶ進度を落していますし、 かなり限界に来ていると思いますので、逆にこの程度のスピードには ついて来て欲しいと思います。

それに速く進んでいるように感じるかも知れませんが、 深い内容を紹介しているわけではありませんので 分量はそう多くはありません。

それでも速いと思うなら、教科書は与えてありますし、 講義もほぼ教科書通りに進めているだけですから、 講義のペースに惑わされずに自分のペースで勉強したらいかがでしょうか。 元々大学の勉強というのはそういう物だと思います。
(06/21 2007)

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話が速くて聞きとりにくい

(基礎数理 I (機械・建築)、基礎数理 III (情報・物質))

早口になるのは私の悪いクセなので気をつけたいと思います。 聞きとりにくければ、その場で質問してください。 ただし、小学生に説明する程ゆっくり話すことはしようとは思いません。

なお、(少なくとも私は) 、すべての学生が講義中にすべてを理解できるように、 という講義はしてはいません。 考えながら聞いていると早口に聞こえてしまうかもしれませんが、 それはある意味では仕方ありません。
(06/21 2007)

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もう少し進度は速くてもいい

(基礎数理 I (情報・物質))

私ももちろんそう思います (前はもっと速くしていました)。 しかし、過去のアンケートの結果、学生の成績などを考えると、 今のペース位がある意味で丁度いいのかもしれないと思います。

今回のアンケートでも「速い」という意見と、「もっと速く」、「丁度いい」、 と 3 通り (いずれも少数意見) でたわけですから、 今のペースを守りたいと思います。

ただ、私の講義のペースにとらわれることはありませんから、 もし遅いと思えば、自分でどんどん先のことを勉強してみてください。
(06/21 2007)

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難しい

(基礎数理 I (情報・物質)、基礎数理 I (機械・建築)、基礎数理 III (情報・物質))

基礎数理 I が難しい、という場合は、 多分大学の講義に慣れていないためにそう感じるのではないかと思います。 「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は講義内容が多いので、 基礎数理に限らず講義時間にすべて理解するのは難しいのです。 だから、講義内容はとりあえずノートに取っておいて 自分で勉強するための助けとする、という形が正しい勉強方法だと思います。 高校の授業とは違いますので、早く大学の講義の形に慣れるべきだと思います。

また、新しい話が多く出てきますので、難しく感じるかもしれませんが、 実際にはそんなに深いことはやっていませんので、 それほど難しくはないと思います。 宿題や例題を自分でちゃんとこなせば、それほど難しいものでもないと思います。 それをやっていないならば、「難しい」とは単にだだをこねてるのと同じです。

また、大学の講義は確かに難しいかもしれませんが、 逆に考えれば難しいからわざわざ勉強する価値があるのだろうと思います。 難しくなければ大学に来なくても勉強できるでしょう。 その難しいものをクリアして、それを身につけ、 自分を少しずつパワーアップさせて行くんだと考えたらどうでしょうか。 そうすればむしろ難しい講義ほど必要だ、と考えることもできるでしょう。 それが皆さんが大学に来ている意味でもあると思います。
(06/21 2007)

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ついていけない

(基礎数理 I (機械・建築))

「ついていけない」とは、次のいくつかの意味に考えられます。

  1. 講義の進度のペースが早くてついていけない
  2. 板書のペースが早くてついていけない
  3. 難しくてついていけない

1., 2. の場合、「進度が速い/板書が速い」 を、 3. の場合は、「難しい」 を参照してください。

なお、もう子供ではないのですから、単に「ついていけない」ではなく、 読む人のことを考えて、上のどの理由でついていけないのか、 くらいはちゃんと書くべきでしょう。
(06/21 2007)

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高校で習っていないところが多い

(基礎数理 I (機械・建築))

基礎数理 I は、高校で言えば数学 III の内容もやりますので、 確かに高校で習っていない話もだいぶ出てきます。 ただ、「それらを習っていると仮定して講義をして」はいないつもりですし、 教科書にも、定義から書いてありますので、高校で習ってきていなくても、 基本的な計算ができるのであれば、十分ついてこれるのではないかと思います。

高校の内容について勉強したい、ということであれば、 市販の高校の参考書や、 以下にある問題集を参考にしてみたらいかがでしょう。

今の教科書、講義ノートを丹念に勉強すれば、 十分理解できると思いますが、 市販の参考書の方が説明は丁寧だと思いますので、 それらが参考になるかもしれません。
(06/21 2007)

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教科書と同じ記号を使って欲しい

(基礎数理 I (機械・建築))

具体的はどの記号のことでしょうか。 使っている教科書と違う記号というと、 以下のもの位だと思います。

まず、「≦」ですが、これは講義の最初の方でお話ししたように、 国際的に「≦」だけが使われているわけではなく、 例えばむしろ下の等号が 1 本のもの、 あるいは私の書き方の方が主流だったりします。 、同じ意味だけど分野によって違う記号が使われることがある、 ということは、世間ではよくあることですから、 個人的にはむしろ早くそういう考え方に体を慣れさせた方がいいと思います。 だから、私の講義ではそのような記号を使いますので、 必要ならば自分で読み換えてください。

次に、log の書き方ですが、これは手書きでは正当な書き方で、 むしろ教科書の書き方の方がよくありません。 印刷活字だと確かにどれが底であるかわかりますが、 手書きだと底なのか、そうでないのかがわからなくなりますので、 底を書くときは下の方に書いてください。

最後の逆関数は、講義の説明は教科書とは x, y が逆になりましたが、 そこの説明はむしろ教科書の説明の方が混乱するのではないかと思います。 教科書では、y=f(x) を一度 x=f(y) と意味のない入れかえを行って、 その後で y=f-1(x) としています。 その「意味のない入れかえ」は、 単に最後の形を y=... にしたいためだけのことで、 本質的な意味などありません。 それに、関数と逆関数の合成の性質を紹介する際にも、 私の記号の使い方の方が混乱しないだろうと思います。

一応、すべて理由があってあえてそうしていることです。 講義中に確か理由もそれぞれ説明したはずです。
(06/21 2007)

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宿題は教科書とは違う問題にして欲しい

(基礎数理 I (機械・建築))

教科書の問題なら解答がついているので、ということのようですが、 まずは教科書の問題のちゃんとした正解が知りたい、 ということで現在なるべく教科書の問題から取るようにしています。

教科書以外の問題をやりたい人は、 図書館に行って他の微分積分の教科書、演習書などをやってみてください。 大学とは、本来そのように自分で問題を探して自分でやるべきところです。
(06/21 2007)

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宿題の問題の数字があいまいに見えるときがあった

(基礎数理 III (情報・物質))

すみません、なるべく丁寧に書こうとは思いますが、 もしわかりにくければ、 あなたがわかりにくい、ということは 他にもわかりにくいと思う人がいるでしょうから、 その場で指摘してください。
(07/03 2007)

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考える時間が欲しい

(基礎数理 I (機械・建築)、基礎数理 III (情報・物質))

以前、そのように講義をしたこともありますが、 現在はだいぶ講義ペースを落とし、 演習問題などをやっているためもあって、 そのようなものを取る時間がありません。

最初にもプリントを配って説明したように、 大学の講義は本来皆さんがわかろうとわかるまいと、どんどん進みます。 だから、板書や話したことをノートに取っておいて、 後でそれを見返して勉強する必要があります。 大学の単位はそもそもそのように計算されていて、 講義外に講義と同じ位勉強しないといけないことになっています。

だから、考える時間は、皆さんが講義時間外に自分で作ってください。 そのような大学の勉強の仕方に早く慣れてください。
(06/21 2007)

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質問


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作成日: 06/28 2011
竹野茂治@新潟工科大学 (shige@iee.niit.ac.jp)