アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、好意的な意見に対する回答、および回答が不要と思われる その他の意見に関する回答は省略します。
アンケート問題のページに戻る( IIic: 基礎数理 II (情報・物質 1 年)、 IIma: 基礎数理 II (機械・建築 1 年)、 IV: 基礎数理 IV (情報・物質 2 年))、 A: 応用数理 A (情報 2 年) )
昨年も同じような意見がありましたが、 考えさせる問題ならば、私も時間はなるべく長く取ってやりたいと思いますが、 今回の問題はほぼ単純な計算問題だけ、 しかも関数も簡単なものだったので、 ちゃんと宿題等をやっていて計算方法を理解していれば、 極端に時間が足りないということはなかったんではないかと思います。
それにもかかわらず時間が足りない、 ということは、それは宿題等をやっていない、計算方法を理解していない、 ということを意味していると思います。 理解していないから、かなり考える時間が必要で、 そのために時間がかかってしまったのだと思います。 実際この人は、「時間があればすべて解ける」と書いていましたが、 残念ながらあまりできていませんでした。 つまり、もう少し時間があれば計算は確かに終わったかもしれませんが、 正解にはたどりつかなかったと思います。
宿題をやらず、理解してもいないなら、それは本来学生自身の責任であって、
我々の責任ではありません。
ということで、今回は時間をこれ以上延長する
(1 回は延長しました) 必要はなかったと考えていいんだろうと思います。
テストは、理解度を計ろうとしているわけですから、
その点では問題はなかったろうと考えています。
(11/24 2006)
これは、「試験の問題数」なのか「講義中の演習問題」なのか よくわかりませんでしたが、
この場合、なぜ「問題数を増やせ」と思うのかわかりませんが、 試験時間、および試験中の皆さんの手の動きからして、 妥当な問題数ではなかったでしょうか。 これ以上問題を出せば最後まで終わらない人がたくさん出たと思います。
これは、この意見を書いた人自身が「講義後の学習をしていなかった」 と言っていますから、演習問題を増やせばいいという話ではなく、 むしろ出された問題をまずちゃんとやることが大事だと思います。 これ以上問題を出しても、問題をやらない人が多く出ては意味がありません。 よって、これ以上問題を増やすことはしないつもりです。
教科書より多少詳しい宿題の解答を、すべて書いて配布するのは 昨年から始めたことですが、これは、
本来、宿題はやってきていることを前提に考えていますから、 やった人なら説明しなくても見ればわかるだろうと思いますから、 本当は解説はしなくてもいいものだと考えています。
また、宿題の解答を見ただけでは、 決してわかるようには、解けるようにはなりません。 そういう風に使おうとしているなら、その勉強法が間違っています。 まず、自分で問題を解いてみて、それでその確認に解答を使ってください。 そうでないと、解けるようにはなりません。
また、解答が理解できないなら、
それは理解に必要な部分が欠けていることを意味しています。
それは自分で補う必要があります。
(12/07 2006)
板書しているのと同じ私の字で書いているのでそれは仕方がないでしょう。
だから板書程度には読めているはずですから、
それなりに丁寧に書こうとはしていますので、
それで我慢してください。
ちゃんとワープロで書け、というならそれは甘えすぎです。
(12/07 2006)
教科書からではない問題もありますので、 むしろ通し番号の方が特定しやすいのではないかと思います。
それに普通に講義に出ているのであれば、
その通し番号はわかるはずですからそれは多分あまり困らないんだろうと思います。
逆に講義に出なかった人は、それ位のリスクは負うべきでしょう。
(12/07 2006)
よくわかりましたね。確かにそういうことがあると思います。
私は基礎数理 II を 2 クラス (情報・物質, 機械・建築) 教えていて、 今は宿題の解答を配っているため、 両方のクラスでなるべく宿題がずれないように、 毎回の講義をほぼ同じところで終わるようにしています。
そのために、終わりになってあせることも多少あります。
少し余裕を見られるようにしたいと思います。
(12/07 2006)
書いてなかったので、試験の問題のことか、宿題の問題のことかわかりませんが、
難しい問題をやりたければ、
教科書の飛ばした問題などを自分で解いてみるといいでしょう。
または図書館にある線形代数の演習書、問題集などを自分でやってみてください。
そのような能動的な勉強法が本来は正しい勉強の姿勢です。
(12/07 2006)
講義の内容は、例年の単位取得状況から見て、またアンケート結果からみて、 多くの学生はさほど難しいとは感じていないのではないかと思いますし、 今年も昨年同様宿題をたくさん出し、その解答をプリントで渡していますので、 むしろ勉強はやりやすくなっているはずです。 つまり、これで普通だと思います。
難しいと感じるのは自分に足りない部分があるからではないでしょうか。 あるいは、難しいと感じて、それに対して予習や復習をしたでしょうか。 何もせずに難しい、というのは簡単です。 「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は、講義だけ聞いてそれで理解できるようなものではありません。 そして大学の講義は、講義以外に倍の勉強をしてそれで単位と計算されています。 そこまでできなくても、講義の部分を復習しながら例題を追って、 宿題をこなしていけばさほど難しいものでもないと思います。
大学の講義は確かに難しいかもしれません。
しかし、逆に考えれば難しいからわざわざ勉強する価値があるのではないでしょうか。
難しくなければ大学に来なくても勉強できるでしょう。
その難しいものをクリアして、それを身につけ、
自分を少しずつパワーアップさせて行くんだと考えたらどうでしょうか。
そうすればむしろ難しい講義ほど必要だ、と考えることも出来るでしょう。
(12/07 2006)
または講義のペースに惑わされずに、 自分のペースで勉強するといいかもしれません。 元々大学の勉強というのはそういう物だと思います。
なお、講義中にすべての内容を理解したい、というのなら、
それは間違った態度です。
「大学の講義について」
を参照してください。
(12/07 2006)
機械の応用例を、という意見でしたが、 私は機械のことは知りませんので、 機械の先生に聞く、あるいは本を見てみるのはいかがでしょうか。
しかし、機械はもちろん工学では、 ベクトルも行列も行列式も間違いなく使いますので、 「安心」してください。
それに、最初にもお話ししたように、
「線形代数」は元々色んな分野に現われるものを総合化して
抽象化したものなので、
具体的なものから離れているのはある意味で仕方のないことなのです。
(12/07 2006)
応用数理 A では、出席を取ってはいますが、それは点数化していません。 それには以下のような理由があります。
私の個人的な意見ですが、本来は講義など 1 回も出席しなくても、 自分で理解できて、それで試験も合格点が取れるならば、 それで十分だと考えています。 毎回講義に出席しても全く理解できていない人、 あるいは単に寝ている人と、 全然講義に出て来なくても自分で勉強して理解している人では、 大学では本来後者が讃えられるべきだろうと思います。
ただし工学部では、真面目にこつこつやる、ということも 評価されるべきことかも知れないと考え、 必修科目に関しては出席点も考慮していますが、 選択科目 (専門科目) は大学本来の講義形式にすべきだと思って そうしています。
出席を点数化すると、「講義は聞きたくないけれども出席点が欲しい」 人が講義に出るようになり、 講義室の私語が増えたり、 講義を受けたい人の席数が減ってしまいます。 それは、講義を聞きに来ている人も、講義をしている人も迷惑になります。 講義は、勉強したい人が優先されるべき場ですから、 それは避けなければいけません。
以上の理由で、今後も点数化することは考えていません。
(11/30 2006)
基礎数理 II では、講義の最初に話しをしているように、 出席は出席点に換算しています。 その理由については、上の 「なぜ出席を点数化しないのか」 も参照してください。
ただし、それほど大きな割合にするつもりはありません。
(12/07 2006)
私はその方が見やすいかと思って、宿題の解答にはそう書いていますが、
それを皆さんがどうするかの判断はおまかせします。
しかし、答案は人に見てもらうべきものなので、見やすいように書いてください。
(12/07 2006)