アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、好意的な意見に対する回答、および回答が不要と思われる その他の意見に関する回答は省略します。
アンケート問題のページに戻る「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は講義の内容が多いので、高校などよりも進度は速いのです。 これでも以前の講義よりは進度を落していますし、 かなり限界に来ていると思いますので、 逆にこの程度のスピードにはついて来て欲しいと思います。
それに速く進んでいるように感じるかも知れませんが、 深い内容を紹介しているわけではありませんので分量はそう多くはありません。
それでも速いと思うなら、教科書は与えてありますし、
講義もほぼ教科書通りに進めているだけですから、
講義のペースに惑わされずに自分のペースで勉強したらいかがでしょうか。
元々大学の勉強というのはそういう物だと思います。
(12/02 2004)
以前よりはペースを落して説明を詳しくしているつもりです。 これ以上詳しくすると先に進めなくなりますので、現在がほぼ限界でしょう。 逆に十分わかりやすいという意見もありますし、個人差もあると思います。
基礎数理 II はクラス分けもしていますし、 ついて来れないレベルではないと思いますので、 これにとりあえずついて来れるよう努力してください。 わからなくなった場合どうしたら良いか、に関しては、 例えば以下の文書を参考にしてください。
わかりにくいという部分は、 それはあなたがその部分を理解するのに不足している知識がある、 ということを意味しています。 それはあなたの責任であなた自身が行なう必要があります。 例えば、高校生が大学 4 年生の講義を聞いて「さっぱりわからない」 と言っても、それは当り前ですし本人の責任ですよね。 講義を聞くのに必要な知識をあらかじめ取得しておく必要があなたにはあります。以前の講義よりは板書量を減らしていますし、 講義中に教科書に書いてあることはノートを取らなくても良い、と指示しています。 かなり限界に来ていると思いますので、 逆にこの程度のスピードにはついて来て欲しいと思います。 だらだら講義を受けるのでなく、一所懸命ノートを取ってください。
書き写すだけになる、というのはある程度しかたないと思います。 「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は内容が多く講義中に全部を理解することは難しいでしょうから、 講義内容はとりあえずノートに取っておいて自分で勉強するための助けとする、 という形が正しい勉強方法だと思います。
個々で勉強のペースというのは違うのですから、自分のペースで勉強する、
講義はその自分の勉強を助ける場である、と考えるのがいいのではないでしょうか。
高校までの、人に教えられて分かる、というような受動的な勉強方法から脱却し、
自分で必要と思うことを勉強し、自分で本から理解する、
という能動的な勉強方法に変えて行くことも大学で学ぶべきことの一つです。
(12/02 2003)
これ以上問題を出すと講義がさらに進まなくなるので、 問題や解説の分量を増やすことはできません。
問題がやりたければ、自分で教科書の問題を解いてください。
教科書の問題で足りなければ、
図書館にある別な本の問題をやれば良いと思います。
足りないと思う部分は自分で補ってください。
(12/02 2004)
それほど足りないとも思いませんし、
あまり演習問題ばかりやって
固定したイメージを植え付けるのも良くないとは思いますが、
教科書の問題で足りなければ、
図書館にある別な本の問題をやれば良いと思います。
(12/02 2004)
ある程度大きく書いているつもりです。 これ以上大きく書くと一回で板書できる量が減って、 早く板書を消すことになりますのでちょっと避けたいところです。 もう少し黒板が大きいといいのですが。
もし見えにくい字があったらその場で指摘してください。
また、なんでしたらなるべく前に座ってください。
最前列は大抵空いてますよ。
(12/02 2004)
確かにそれで時間は取られていますがプリントにはしない予定です。
人間が書くペースで式を見ると頭に良く入ると思いますので。
(12/02 2004)
そういう考え方もあると思いますが、私は少し違います。
「大学の講義について」 にも書きましたが、 大学の講義は講義時間中に話を全部追って理解できるわけではありません。 むしろ、講義後に自分で勉強する時間を設けて、 それで理解するのが正しい姿だと思います。
よって、講義時間の最後に聞いても、
まだ理解していない段階では質問が出てこないけれども、
その後に自分で考えてみたときに初めて質問が出てくる、
ということは多いにありえます。
そのために前回の問題の最後に質問を聞いているのです。
宿題とは関係なく、
前回の講義の内容に関する質問をそのときにしても、もちろん構いません。
(12/02 2004)
細かい計算が多かったですからそんなものかも知れません。 ただ、今回の答案を見ていると、 どうも皆さん計算の仕方にやや無駄があるように思います。
例えば
∫{(32/3)y-10y+4}dy = (16/3)y2-5y2+4y +Cのように計算している人が非常に多かったですが、これは同類項をまとめて
∫{(32/3)y-10y+4}dy = ∫{(2/3)y+4}dy = (1/3)y2+4y +Cのようにした方がずっと楽です。実際には定積分でしたので、 この後値の代入の差もあったわけですが、 こういったことをするかどうかで、この後の計算量がずっと違って来ます。
また、約分すれば簡単になるのにそれをせずに計算を続けてしまうもの、
小さいミスの見落としでどんどん変な数字になっていってしまうもの、
いずれも簡単なチェックで防げるものです。
丁寧に計算する方が早く計算できる場合もあります。
(12/02 2004)
現在の私の講義は、割と問題の説明に時間をかけている方だと思います。 大学の講義は普通、むしろ問題よりも理論の解説に重きを置き、 問題をやるのは学生に任せています。以下を参照してください。
これ以上問題の説明に時間をかけると講義が進まなくなりますので、 これ以上は無理だと思います。むしろ、これくらいについて来てください。
一応明示しているつもりなのですが、気をつけます。
なお、それは口頭ですませるときもありますので、
なんでしたらそれを自分で書き取ってください。
板書したものを写すだけがノートではありません。
また、わからなければ、その場で質問してください。
(12/12 2004)
甘えすぎです。そんな受身な勉強の仕方からは早く脱却して、 大学では自主的に勉強しましょう。 大学での勉強の仕方は以下をご覧ください。
そういうつまらないことに時間を取られることはしたくありませんし、
それにそれで完璧な出席が取れるわけではありませんので、
現状を維持したいと思います。
(12/02 2004)
現在は講義中に余談をあまりせずに、
その時間を問題を解いたり説明する時間にまわしています。
よって以前講義でしていたような余談は WWW ページの方にあげています。
何か気がついたことや要望等あれば連絡してください。
(12/02 2004)
それは本当には理解していなくて、単になぞっているだけだからです。
問題をやる意味を把握していませんね。
問題のための問題ではなくて、理解するための問題です。
(12/12 2004)
普段の講義を見て分かると思いますが、
現在は特に何もしていません。
むしろそういうものは個人のモラルに任せるべきだと思います。
途中退出する場合は何か言わないといけないのか、
と書かれていましたが、別に結構です。
(12/02 2004)
大学の図書館のホームページで、「微分、演習」や「線形代数、演習」
で検索してみたところ、それぞれ 8 冊や 5 冊位ずつ引っかかるようです。
(12/02 2004)
期末試験については、またそのときに連絡します。
(12/02 2004)
自分の出席は自分の責任で自分で管理してください。
私が責任を取ることではありません。
よって教えられません。
(12/02 2004)
お、また数検の質問ですね。 私の部屋の前に国際数学検定の資料を掲示していたからでしょうか。
数学検定 (数検) のホームページ (http://www.suken.net/) を見ると、1 級の試験範囲には確かに線形代数も入っています。 ただし、線形代数の最後までの内容が出題されるので、 うちの学生には少し難しいと思います。 というのは、例年基礎数理 II では固有値の手前位までしか行きませんが、 その固有値の計算問題や、 または固有値を利用した対角化の問題などが出されてもいるようです。 となると、線形代数の分野だけでも少し難しそうです。 それに、線形代数以外にも色んな範囲の問題が出るようですから、 かなり勉強しないと 1 級は難しそうですね。 まあ、難しいから意味があるのでしょうが...
なんだったら準 1 級位から始めてみてはいかがでしょうか。
(12/02 2004)
私は小テストも期末試験も学生に返却していますが、 それは点数を伝えるためにしているのではなく、 自分が間違えているところを確認して、 正しい解法をちゃんと知ってもらいたいために返却しています。 よって、答案にはどこまでできて、どこが違うとか、○、□、△、× 位しか書いていません。
そもそも、大学の講義はテストのためにあるのではありません。
学生に小テストの点数を教える意義を感じませんので、
それをする予定はありません。
(12/02 2004)
これもかなりテストのために一所懸命な様子ですが、
大学の講義はテストのためにあるのではありません。
テストのことだけ考えて講義を受ける、という考えは改めるべきでしょう。
結果が違っていても途中のやり方があっていれば部分点はつけています。
そのために途中の式も書いてください、と言っています。
公式を書いたら、というのは場合に寄ります。
公式を書くのが重要な問題の場合はそれもありうるでしょうし、
そうでない場合もあるでしょう。
(12/02 2004)
例年通りであれば、固有値には入るかは入らないか、といったところでしょう。
教科書で言うと第 3 章の終りまでと、第 4 章のいくつかのセクションまで
だと思います。
なお、第 4 章は順にはやらず、必要なセクションのみを
いくつか取り出して説明する予定です。
(12/02 2004)
単位の話は最初にお話しました。
応用数理は選択科目なので出席は取りません。
よって基礎数理とは違います。
(12/12 2004)