アンケートの意見に対する回答をこちらにまとめておきます。 なお、好意的な意見に対する回答、および回答が不要と思われるその他の意見、 および以前の回答に該当するものに関する回答は省略します。
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多少早口になるのは、私の悪い癖だと思っていますので、
なるべく改めたいと思います。
ただ、進度や板書に合わせたある程度のスピードは保つ必要がありますので、
それはついてきてください。
また、講義中に全てを理解するというのは、
必ずしも正しい立場ではありません。
「大学の講義」
のページも参照してください。
(11/30 2003)
この不満は、講義を休んだことがある、あるいはノートを取っていない、
という学生の意見だと思いますが、
全ての講義に出ていて、ノートを取っていれば、
どこがとばされているかは説明しなくても分かるはずです。
講義を休んだ、あるいはノートを取っていないのはその人の責任ですから
その分の不利はその人が負うべきで、私が責任を取る必要はないと思います。
(11/30 2003)
板書を消すのが早い、と思うのは、ノートに書き写すのが遅いんだと思いますが、
現在の板書や講義のスピードは仕方ないと思って、
それについてきてもらうしかありません。
遅くするには講義内容を削るか演習問題を削るかしかありませんが、
いずれもぎりぎりで難しいと感じています。
(11/30 2003)
これも個人差があって難しいところです。 暑すぎれば講義に集中できずに寝てしまうでしょうし、 現在のところ多数意見ではないので簡単には対応は取りづらいところです。
部屋の中でも温度差は多少違うようですから、
なるべく暖かいところを選ぶか、
またはそれなりの服装をしてくるといいんじゃないでしょうか。
(11/30 2003)
これは理由が理解できません。
小テストでなくて、90 分丸々使うような、問題用紙が 2 枚位あるテストをしてくれ、 ということなんでしょうか。 それとも前半講義をした後に後半テストをしてくれ、ということなんでしょうか。 多分どちらも大半の人が反対すると思いますので、 そのような対処を取ることは考えていません。
単に後半の講義に出たくないだけなら、
勝手に休めばいいんじゃないでしょうか。
(11/30 2003)
優秀な人 (じゃないのかな ?) はそんなもんでしょうか。
けど、難しい問題は、考え方を間違えればそれで終りですが、
計算間違いしたって、考え方があっていれば部分点はあげていますので、
計算量の多い問題の方がリスクは小さいと思いますが。
(11/30 2003)
内容も少なくゆっくりやっていますし、浅いところだけを取っていますので、 実際にはそう難しいことをやってはいません。 難しいと感じるのは、それを理解するのに必要な基礎の数学が 身についていないからではないかと思います。 応用数理 A は、一変数の微分を、多少は復習しながらですが、 ある程度理解していると仮定して話をしています。 よってそれらが身についていないと確かに難しいでしょう。
大学は単位制ですから、今年不合格でも必要ならば来年取り直すことができます。
基礎の学問をしっかり身につけてから再履修しても遅くはないと思います。
(12/02 2003)
テストが多いとその分講義がつぶれますので必ずしも多ければいいというものでも
ないと思います。
それに「頻繁にテストがあった方が気持ちが引き締まる」と書いてありましたが、
テストにはそういう意味もあるかも知れませんが、
それに甘えずに自分の心で引き締めてください。
いつまでも「やらされて」勉強するのではなく、
能動的に勉強する姿勢を身につけるべきです。
(12/02 2003)
確かにそういう部分はあるかもしれません。 教科書と違っている部分というのは、多分
紙としては多分通常のコピー用紙とそう違わない紙だと思いますので、 この紙だけが特別に消えにくいわけではないと思いますが、多分
また、そういうときのために軟らかい芯も用意しておくといいかもしれません。
私は普段 B か HB を使っています。
(11/30 2003)
昔「関数」は「函数」と書かれていました。 現在でも中国では「函数」と書かれているのですが、 function (関数) という言葉が中国に入って来たときに 中国人は「函数」という字を当てはめました。 それは「函数」という言葉の中国での発音が function に似ていたことと、 「函 (はこ)」が関数をうまく説明する (ブラックボックスに数字を入れると それに対応した数字が得られる) ということで意味も含めて当てはめたわけです。
それが日本にも「函数」として中国から輸入されたのですが、 戦後当用漢字が制定されたときに「函数」の「函」の字が 当用漢字になかったために、同じ音の「関」が代わりに使われたわけです。 つまり、中国で音と意味を同時に当てはめた、という歴史が そこで失われてしまったわけです。 しかも「当用漢字」という政策は、当時の国語審議会の漢字廃止論者が 漢字全廃に向けた移行措置として戦後のどさくさの中で推進したもので、 現在は漢字全廃などという話を耳にすることなど全くありませんが、 それくらい悪政だったのだと思います。
それに反抗してか、または古くから使っているためか、
私が学部の学生だった頃も一部の先生は「函数」と書いていて、
私もそれを踏襲しているわけです。
現在でも日本数学会に、「函数方程式」という分科会がありますが
(私が所属している分科会です) 古い「函数」という名前を使い続けています。
まあ、気分の問題ですね。
(11/30 2003)
数学の世界で「モンスター」というと散在型単純群としてのモンスター のことだと思いますが、どこでお聞きになったのでしょうか。 むしろそちらの方に興味があります。
ある数学的な集合の要素に「積」に相当する演算が定義できて、 それが結合法則を満たして、かつ単位元 (かけてもそれを変えないもの) があって、 どの要素にも逆元 (かけると単位元になるもの) が存在する場合、 それを数学では「群」といいます。 例えば行列の積は結合法則を持ち、また逆行列、単位行列がありますので、 2 次正方行列全体から行列式が 0 になる行列を取り除いた集合は 群になります。 この群は無限個の要素を持ちますが、有限個の要素からなる群もあります。 例えば、A={1,2} に、積 * を、
1*1=1, 1*2=2*1=2, 2*2=1と定めると、これは群になります。
群は数学の中でとても大切な概念ですが、量子群、結晶群、対称群、変換群など、 応用上も非常に重要です。 その群の研究の中で、 有限群を完全に解明しようというプロジェクトがあり、 その過程で得られたのが 26 個の散在型単純群です。 その中で特に位数 (= 要素の数) の大きい 2 つの単純群を Baby Monster, Monster、と呼んでいます。位数はそれぞれ
241・313・56・72・11・13・19・23・31・47,だそうです (桁にして 34 桁と 54 桁)。 なお、有限単純群の分類は、1981 年に完成を見ています。 (cf. 「岩波 数学辞典 第 3 版」407 有限群 I, J (pp.1217-1221))
246・320・59・76・113・133・17・19・23・29・31・41・47・59・71
「数検」とは数学検定のことだと思いますが、 あまり詳しくは知らなかったのですが、調べてみると「数学検定」 なるものは少なくとも 2 種類はあるようです。
受験方法は、10 人以上集まると団体受験ができて、 その団体の指定する会場で受験できるようですが、 人数が少ない場合は個人受験で、主催者の指定する会場での受験となります。 「数検」は、大きな本屋さんに行けば問題集も売っていて、 そこにその手のことが詳しく書かれていますので、それを見ればいいでしょう (私のところにも 1 級の問題集があります)。 国際数学検定の方は私のところに資料があります。 また、いずれも WWW ページがありますので、それを参照してもいいでしょう。
なお 「理科検定」 や
「漢字検定」、
「日本語文章能力検定」
なんてのもあるようですね。
(11/30 2003)
現在は全ての講義で 1 回 (または 2 回) 実施していますから、 まあ好きなんでしょう。
「講義」は「授業」と違ってどちらかというと一方的で 普段学生の意見を聞くことが少なく、 学生の意見をフィードバックするには 強制力の少ないアンケートという形式はいいと思っています。 ただ、無記名とすると授業改善にはつながらない無責任な意見も出てくるので、 現在は小テストの機会にアンケートを取っています。
ただ、かなりアンケートを取り始めた初期の頃とはその性格が変わってきています。
以前は講義に対する不満を上げてもらうことで授業改善を行なっていましたが、
それが多少進んだためか、不満は減ってきたので、
最近は残った不満 (改善にはつながらない不満) に対して説明を行なう、
あるいは質問に答えるといった形になって来ています。
ただ、もちろんそれ自体とても重要なことだと思っています。
皆さんも、他の人がどう思っているか、気になりませんか ?
(11/30 2003)
使いません。教科書が終った先はノート講義となります。
必要ならプリントを配布します。
(11/30 2003)
シラバスを見れば分かると思いますがやる予定です。 ただし、応用数理 A では 1 階と 2 階の定数係数線形微分方程式しか やりませんでしたが、 基礎数理 III では、変数分離形、1 階 (変数係数) 線形、高階線形の微分方程式、 連立微分方程式などを扱います。
ただ、基礎数理 I でおわらなかった部分が残っていて、
それも基礎数理 III で講義しますので、
微分方程式は多分基礎数理 IV にずれ込むと思います。
(12/02 2003)